ぼくたちのワールドカップ 2002
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6月22日

今僕は強烈な嫉妬を感じていて、気分が悪い。こんな時は、マスコミの力でも借りて新聞を眺めながら、僕と同意見の記事にあいずちでもうちたいところだが、残念ながらそんな記事は日本の新聞には絶対に見当たるはずがない。まるで、「1億総韓国サポーター」のような論調である。僕はまったく気分が悪い。誰かが悪いわけじゃないだけに誰に八つ当たりもできない。それだけに、発散する場がない。

 韓国が遂にベスト4に進出してしまった。くやしいし、うらやましい。バカ野郎とも思う。しかし、ベスト4は事実であり、それは韓国サッカーの実力であることは認めなければいけない。ここでは、一部のいわれもない韓国バッシングに対し、サッカーという競技として冷静にそのその実力を検証してみたい。

 まず多く言われている「誤審」問題。たしかにポルトガルの2人退場、トッティの退場、そしてスペインの2ゴール取り消し、いずれも首をかしげたくなる判定であるのは事実だ。しかし、レフェリーも人間であるが故、誤った判定をすること自体は致し方あるまい。ではそのミスが何故全て韓国寄りの判定なのか?これは明らかにその場の雰囲気がもたらす、ホームタウンデシジョンであろう。これは韓国だけではない。日本においてもPKをとられてもおかしくない場面が少なくとも1次リーグ中に3回はあったはずだ。すなわち、「誤審」であれば、それを誤審にしたのは、少なくとも韓国代表が汚い手段を使ったわけではない。

 次に「審判の買収」。いくつかのサイトでこの問題が議論されている。その中のひとつの論理として、買収されやすい国(南米やアフリカ)の審判を起用するため、韓国は欧州チームとの対戦を仕組んだ、というものがある。もし、万が一これが事実だとしたら、韓国サッカーの重鎮はサッカーを知らないことになる。いくらなんでも(買収されていたとしても)、FIFA公認のレフェリーである。さらに不正もしようとしても、公衆の面前で露骨に一方に有利な判定をする機会はそんなにあるわけがない。そんな少ない機会のために、わざわざレフェリーを買収して、わざと欧州列強のチームとの対戦を仕組むバカ者がいるとは考えられない。レフェリーを買収して強い国と対戦するより、普通のレフェリーで弱い国と対戦するほうが、勝利の確率は高いことなど自明の理である。

 さらにもし本当に買収していたとしたら・・・。これも含めて韓国サッカー界の実力であろう。買収というコトバは不穏だが、審判に関わらず、運営面においても少しでも有利に進めるため、いろんな政治力を発揮することは世界では珍しいことではない。(FIFAがその先鋒でもあることは事実だ。)そんなことも出来ず、すべてはスポーツだからフェアプレー、などと言っている日本スポーツ界のほうがよっぽどナイーヴだと感じる。

 それでは何故韓国がベスト4まで進出し、日本は16で止まってしまったのか?答えにはなっていないが、そんなに不思議ではないことは歴史が物語っている。ワールドカップに韓国は何回出場しているか?日本はどうか?1つ前のフランス大会での韓国の戦いはどうであったか?日本は?これを考えるだけでも答えは簡単に出てくる。そう、韓国の経験の方が数段上なのである。

 ともかく(これは日本にも言えることだが)多少のホーム有利の判定があったとしても、ポルトガル、イタリア、スペインという列強を韓国が打ち破ってきたのは事実以外の何者でもない。この事実にへんないちゃもんをつけるのは、つけた側が惨めになるだけであることを認識すべきであろう。

 しかし、しかしである。それにしても悔しいし、つまらない。何で韓国なんかがベスト4に残るんだ、と思ってしまう。フランスのベスト4は、フランス、ブラジル、クロアチア、オランダであった。それぞれの国にはそれぞれの魅力的なサッカーがあった。それと比較して今回は・・・。ナショナリズムを抜きにして、純粋なサッカーファンとして、是非横浜にはドイツとブラジルに来て欲しい。これは理屈抜きの願いである。また我が代表には是非次回アジアカップにおいて、韓国を徹底的に打ちのめして欲しい。あー、悔しい。

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