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テントがプレハブに!これもW杯効果? |
◆白熱した面白いゲーム
例えば日本代表戦、片方のチームに熱烈に肩入れして観戦するのはたしかに自分自身が熱くなる。しかしゲーム自体が面白いか?と言えば、常にそうとは限らない。では、白熱した面白いゲームを形成する要素とは?
まず両チームの力が均衡していること、ボールが繋がりかつファールが少なくゲームがスピーディで途切れないこと、最低でも1点は入ること。以上が「役者」の条件。で、できれば応援している方のチームが勝つこと。しかし、役者のみがいくらうまくても面白さ満喫とならない。満喫のためには、舞台そして観客も重要だ。それは、専用スタジアムであること、そしてホーム側の応援が素晴らしいこと、そして観客がたくさん入っていること。9月7日の鹿島vs磐田は、その全ての条件を満たしており、まさに面白さ満喫のゲームであった。
ゲームの内容は・・・、省く。
◆パスゲームの面白さ、そして日本代表
圧巻だったのは後半20分過ぎの磐田の中盤のパスワーク。1−0の場面で、鹿島攻撃陣をじらすようなセンターライン5m後方での横パスが何本続いたろう、鹿島は耐えられず強引なプレスをかけにくる、その時左サイドに絶妙なスルーパス、藤田のセンタリング、そしてフィニッシュ。この時間、磐田はかなりの時間、一度も鹿島にボールを触れさせなかった。ゴールにはならなかったが、リスタートは相手のゴールキックという最もリスクのない手法。磐田中盤のスキルはもちろんのこと、DF、FWも含めて意思統一がされていなければ、このプレーはできないと感じた。そしてそのプレーの中心には名波と福西の圧倒的な存在感があった。
このゲーム、僕は何回「うまい!」と叫んでしまったろう。覚えている最初の「うまい!」はゲーム開始前のもつ煮を食った時だったが・・・。
話しはいきなりドーハ前に戻る。日本代表が何故か赤いユニフォームを着用し、横山さんがカントクでボロボロだった頃、巷のサッカーファンの話題は、代表よりも読売の方が強いのではないか?ということだった。確かに当時の代表には、戸塚、中村(ミニラね)を始めとした読売のタレントが代表に選出されていなかったのである。そして今、少し真剣な遊び心が芽生えた。代表より磐田の方が強いのではないだろうか。もしくは磐田、鹿島連合を作ったら、どうだろう。
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曽ケ端
鈴木 田中 山西
福西 名波
中田浩 服部
小笠原
柳沢 高原
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いかがだろう?もちろん、他にもタレントは多数存在するが、チームのベースのひとつである「連携」を重視した場合、現段階であったら、ある意味納得する人選ではないだろうか?
◆鈴木監督のトラウマ
1st最終戦の川口投入のタイミングを始めとして、僕は鈴木さんの選手起用が下手だとは思わない。が、何故か鹿島戦だけはいつもおかしい。中でも、昨年のチャンピオンシップ第1戦の西→川口への早すぎる交代を始め、リードしている時の交代が何故かおかしい。
今回はこうだ。前述のように1−0となった後も、磐田は落ち着いてボールポゼッションを確保しており、鹿島の攻撃の目はことごとくつんでいた。確実に磐田の守備は安定していたのである。ここで選手を特に守備の選手をいじる必要は僕には全く感じられなかった。が、彼は80分に西→河村という交代をする。さらに念をいれてなのか、85分には藤田→金澤。この2つの交代は確実に磐田の守備リズムを混乱させた。まず河村投入により、変形4バックのようなカタチになり、DFの1人が常に窮屈に見えるようになった。さらに金澤投入において、全体が下がり気味になり、中盤を鹿島に制されるようになる。その後の鹿島の猛攻は見てのとおりだ。たまたま高原が個人技で2点目をとったからよかったものの、最後の10分は昨年CSの繰り返しを見るようだった。これはあきらかに鈴木監督のミスである。
前述のとおり通常の鈴木采配は、僕は違和感を感じない。しかし鹿島戦の采配だけはいつも理屈に合わないものを感じる。鹿島には最後に追いつかれる・・・、というトラウマがあるのだろうか。ゲームの大勢には影響のない名良橋のゴールが決まった時、今年はこのチームとの対戦はこれで最後にしたいと節に思った。ということで、名古屋頑張れよ。