カントクの寝言  ごたくの暇人 (2002.11.22)
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 今回の題名は、知人でもあるPIXY10くん達のサイト「ごたくの鉄人」から勝手にいただいた。理由は、ゲーム評を少し書きたいなぁと思ったため。で、もちろん「鉄人」にはなれないので、こんな名前にしてみた。決して「ごたくの鉄人」を揶揄しているわけではないので、許してね。


 0−2、完敗である。が、僕には悔しさの微塵もない。アルゼンチンは強かった、のもその理由のひとつであるが、悔しくない理由はそんな単純なものだけじゃない。その自らの心を少し分析してみたいと思う。

■日本代表は素晴らしいパフォーマンスを披露したと思う。
 DF陣。トルシエ時代からしみついた日本DFのコンパクトなラインをアルゼンチンはベロンを中心とした”ロングスルーパス”で崩そうとする。が、秋田、松田は「決定的」の直前でそのリスクを見事に回避する守備をする。アルゼンチンの攻撃は右が起点となり、日本DFが左に寄った時に、左サイドソリンにラストパス、というパターンが多かった。では、名良橋の守備がいけなかったのか?否、たしかに守備では数回ピンチを招いたが、その分日本右サイドから数回のえぐりを見せている。つまり4バックのサイドとして充分やるべきことを達成している。また左サイド中西は、オーバーラップを極力控え、相手の起点をつぶしている。要は、カフーとロベカルが逆になったようなカタチである。
 MF。福西、中田浩のボランチは、CB陣がカットした後のボールを拾い、相手の2次攻撃を未然に阻止していた。俊輔、小笠原は、右、左のサイドチェンジを頻繁に行い、またやや攻撃的な俊輔、守備的な小笠原とバランスも良かった。
 FW。いわずもがな。突破の意識が強固な2人であり、かつスキルも所持していた。

 つまり1人1人を見ていくと、日本代表は非常にデキが良く、個人の職務を充分すぎるほどまっとうしていたと思う。では、それでも何故完敗したのか?大きくくくり2つの理由がある。

■完敗の理由
 1つめの理由、それはアルゼンチンが強かったこと。この「強い」とは、W杯で2回優勝、マラドーナの国という、当たり前の国力差がひとつ。そしてさらに今回の「チーム力」である。今回のチームは、「屈辱の日本で勝つ」ことが監督を継続する条件であったビエルサの事情、これに起因したチーム自体のこのゲームに対するモチベーション、そして最も大事なことはアルゼンチンがW杯と同じコンセプトを所持する、数年かけて作りこんだ「完成したチーム」だったことである。逆に日本はW杯が終了し「新生日本」に変わっての第2戦。国力の格差を無視しても、この2つのチーム力格差は歴然であった。

 2つめは日本の「連携力」。1つめで触れた「チーム力」が未熟なため、日本は個々は充分過ぎるパフォーマンスを発揮したが、それがチームとして機能しない部分がいくつかあった。具体的には、俊輔、小笠原が相手陣内で前を向いてボールを所持できた時、パスを出す選択肢が非常に少なかったことがあげられる。チームが完成していれば、そんな時サイドバックがいわゆる”ウェーブ”の動きでタテに突破し、パス出しの選択肢を増加させる等の動きがあるはずだが、そのようなコンビネーションが少なかった気がする。しかし逆説的ではあるが、コンビネーションが少ない中で、あれだけのチャンスを得たということは、それだけ個の力が強いということに直結しないだろうか?

■相対的見地〜悔しくない理由〜
 まず最終的には2006年を目指す各国代表チームにおいて、今の時期に「チーム力」を強固にする重要性を感じない。それなのにアルゼンチンは勝利にこだわり、2002年のままのチームで戦った。それに対し、既に2006年への第一歩をスタートしている日本のほうが、構想的には進んでいると考えられる。さらに、前述した(現状の)チーム力で数歩劣る日本が、国力でも劣るアルゼンチンにそこそこ良いゲームができた。思い出して欲しい。98年のチーム力を保持していたフランスにチンチンにやられたのはわずか2年前なのである。すなわち、2006年用の日本代表の素材は非常に優れていることが証明できたわけであり、さらに「黄金の中盤」のうち3人はいないのである。こんな輝かしい未来が確実にあるのである。悔しがる理由などひとつもないではないか。

■2006年のために
 以前も記載したが、国の代表チームのあるべき姿とは、大きな目標(W杯)と目前のゲーム勝利のふたつを両立すべき、すなわち目標は「全勝」であるべきで、その達成のための手法を講じるべきと考える。(2006年はまだ先だから、今回の代表戦は「若手育成」の場とする、とかの考えは絶対に誤っていると思う。)
 しかし両方のバランスを考えた上でも、DF陣の高年齢は気にかかる。2006年時で秋田36歳、名良橋35歳、中西33歳、山田31歳。経験が必要なCBはまだ良いとして、SBがこれで良いのだろうか?もちろん彼らの実力が他と比較して超えているのならば別だが、市川、明神あたりは4バックのSBとしても、充分均等な実力を所持すると思うし、山田に初キャップを与えるよりは、3バックのサイドの選手を試しに使ってみるのも面白いのではないだろうか。新井場(G大阪)、酒井(名古屋)、金澤、西(磐田)あたりは面白いような気もするんだけどなぁ。まあ繰り返しになるけど、来年6月まではこのままでいいのかな。 

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