カントクの寝言  酒をかっくらわない元旦 part2(2004.1.6)
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 とは言え、せっかくの天皇杯決勝初観戦だったし、少しはゲーム内容に触れましょうかね。っていうことで、

◇備忘録:初観戦天皇杯決勝〜湯浅風味tommyソース添え〜

 「これはまずい!」ゲーム開始早々、思わず腰を浮かせてしまったtommyでした。前半開始早々の惜しいカウンターに象徴されるように今日のセレッソは見事に意思統一がされていました。久藤、布部の元磐田勢ボランチが素晴らしいプレスで名波を襲いシゴトをさせません。と言っても深追いはせず、バイタルエリアを大きく空けることもない見事なポジショニング。さらに右サイドの若造(酒本なんて知らなかった)のダイナミックな縦の動きが、成岡を封じ込める。そして森島、大久保のキレのあるカウンター。磐田は名波、成岡の動きを止められ、いつもの優雅なパスワークを封じ込められ、ボランチの中途半端なポジショニングのウラをとられる。まさに悪魔のサイクルにはまってしまったわけです。前半は完全にセレッソペースで終了。磐田としては点をとられなかっただけラッキーと言ったところでしょうか。

 しかし、優勢だったセレッソがまず動きます。後半開始から動きの良かった酒本に替え、徳重を投入します。一瞬ナゼ?と思ったtommyですが、すぐその理由がわかりました。これは最初からの策、すなわち酒本は前半をかき回す役目だったわけです。そして替わった徳重がまた素晴らしい。塚田監督の采配に思わずフムフムと納得しました。その後一時期磐田が盛り返しますが、そこで塚田監督は原と西澤を交替させます。いうなれば3・3・4(実際は森島が右、大久保が左に開き、西澤ポストで、徳重が右MF的な3・4・3なんでしょうが)。超攻撃的システムです。これで攻守はまた逆転。徳重の積極的な上がりでセレッソがゲームを支配します。

 その時でした。後半22分。柳下監督が動きます。前田でも西でもなく成岡に替えて中山を投入。これがズバリと当たりました。今まで磐田の監督は桑原さんも鈴木さんもそしてこの柳下さんも選手交代を躊躇し失敗するケースが多分にありました。(最も顕著な例は2年前のチャンピオンシップVS鹿島の第2戦です)今回もケガを負っている中山をこの時間帯に投入するのには勇気が必要でした。トーナメントですから延長も考慮しなくてはいけないはずですからネ。ただトーナメントとは、そこで負ければオシマイでもあるわけで、(まあ決勝ですから勝ってもオシマイですが)ここいらの監督の気持ちを察すると、大変な仕事だと思うのですが。

 ハナシがそれました。中山の投入は、チームを元気つけるという彼独特の効用もありましたが、それ以上に柳下監督のポジション変更が見事だったのです。まずそれまでセレッソボランチ勢に抑えられていた名波をボランチに下げます。これで名波からの配球がかなりスムーズになり、磐田のリズムが復活します。さらに服部を左サイドにはらせ、森島をケアーさせます。これでセレッソのカウンターの怖さが半減しました。また今までの名波の位置には前田が入り、配球よりはポスト的もしくは左右に開く役割に徹します。この交替でセレッソのプレスが半減し、同時にカウンターの脅威も少なくなりました。見事な柳下監督の采配でした。

 その後は皆さんご存知のとおり。一言付け加えれば、西澤のシュートは入らない(ハッサンのスーパーボレー以降見てねぇ)ことと、磐田が後半38分に前田と菊池を交替させ、らしくなく泥臭く守り通したことでしょうか。いずれにしても、磐田はよく勝利したし、C大阪も素晴らしいサッカーをしました。磐田のパス回しを見にいったtommyとしてはゲーム展開にはやや不満が残りましたが、ある意味玄人好みの展開だったような気がします。
 
 成岡、菊池に加えて西野、大井らの若手が育ち、藤田が戻る?となると、今年も磐田は楽しいサッカーをしてくれそうです。そうそう、カレンの入団も、それから新監督桑原さんのファッションも興味しんしんのtommyでした。

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