indexへ  次へ  

 6月27日 チェコvsデンマーク in Porto
 
「最後の晩餐」
 
Estadio do Dragao
ドラゴンはFCポルトの象徴

 

本並だ!本並だ!
本並とパチリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポルティスタのウエイターと
やっと食えた最後の晩餐
 

◇FaroからPortoへ

 それでいて結構楽しんでいた嵐のような昨晩のホテル到着から3時間。オイラたちは6:00amに起床し、7:00発のLisbon行のバスに乗った。Faroの街は昨晩のなごりが残り、あちらこちらにビンや缶の残骸、そしてベンチというベンチでは必ず誰かが寝ていた。一体この街で昨晩何人が野宿をしたのだろうか?バスターミナルも例外ではなく夜明かし組が多くいた。その中に若きスウェーデンお姉ちゃんの5人組がいて、その中で2人マジに可愛い娘がいたのだが、いじるのをヤメた。自分自身の疲労ももちろんながら、多分同様に疲労しているはずのトモコさんの逆鱗に触れてしまうのが何よりも怖いからだ。

 バスでは熟睡。Lisbonに11:30到着、12:00発のporto行に乗り換えて15:00にporto入り。さすがに疲労困ぱいでタクシーでさっさとホテルに入る。5人の珍道中も今日のゲームが最後となるため、えだっちは買い物、Tちゃんは明日以降の移動のためのバスチケットを買いに外出、中年3人トリオはカフェでサルベージョを飲んで、とバラバラの行動で、18:00頃にスタジアムで落ち合うこととした。

 トモコさんはLisbonのバッタ屋で購入したFC PortoのTシャツを着ていたのだが、これが大正解。街の人々から暖かい声を何回もかけられる。で、入ったカフェのウエイターも「Oh!Porto」となり大正解。気を良くしたトモコさんは翌日までこのTシャツを着放しとなる。

 しかし、正直疲れた。今、帰国してから考えるとLisbonではもっと観光すれば良かったと思うが、これだけ内容の濃いゲームを移動しながら5日連続で観戦するのはどうかと思う。初めて訪問するスタジアムでは、外周を1周したり、サポーター交流をしたりと観戦以外の楽しみが数多くあるのだが、さすがにこの日の"Estadio do Dragao"ではゲームを観るので精一杯だったし、またゲーム内容も明確には把握できていない。確かにこの密度の濃さがW杯でも味わえないeuroの面白さなんだが、やはりトシも考えた行程をそろそろ組まなければいけないかもしれない。


◇本並だ!本並だ!

 そんな疲れもあったが、今日は最後の試合。できるだけ楽しもうとスタジアム周囲を回り、少しだけサポーターをいじくる。んが、いまいち自分自身のノリが少ないことに気がつき、メイン通路の外側でボンヤリとしていた。その時、茶色のシースルーのようなヘンテコなシャツを着た兄ちゃんが脇を通り抜ける。「あ!本並だ!」
 実は本並ではない。FCポルトのGKビトール・バイーアなのだが、00年のeuroで彼を知ってから、オイラはずっと本並と呼んでいた。(似てるでしょ)そのコトバがとっさに出てしまったわけだ。あせったのには訳がある。トモコさんはFCポルトのTシャツを着ているわけで、ここに本並、もといバイーアとなれば、サイン、写真に格好の材料だ。
「トモコさん、Tシャツかざしてサインもらえ。」
「え?誰に?」
 さすがのトモコさんもバイーアとFCポルトと自分のTシャツの相関関係を一瞬に判断できるほどのサッカーおばさんではないらしい。
「本並だよ、違う。えっーと・・・。」
 名前が出てこない・・。
「ポルトのGKだよ。いいからポルト、ポルトと言ってもらっちゃえ。」

 で、サインと写真をゲットできますた。

◇Estadio do Dragao

 ゲームは膠着した前半から一転、ヤン・コーラのドンピシャのヘッドからチェコの一方的な展開になってしまう。それにしてもチェコサポーターはウェーブが好きだ。何回も何回も仕掛ける、で、最初は多いに乗っていたデンマークサポなのだが、0−3になってからは当然元気がない。なのに、第一サッカーのゲーム中にウェーブってなんなの?と思うし、チェコサポの仕掛けに乗る必要もないのに、たとえば座ったままで片手だけでウェーブにお付き合いしていた。なんかとってもいい人たちに見えた。しかし、「チェルシー、チェルシー」とオイラには聞こえるチェコサポの応援は凄い。この日、街中ではデンマークサポの方が多かったのだが、スタジアムに入ると圧倒的にチェコが多く、また彼らはジャンプしながらタテノリでガンガン声を出しており、その迫力は圧巻だった。
最初は元気だったデンマークサポ 元気がなくなるデンマークサポ


◇最後の晩餐

 実はLisbonの最後の夜、オイラたちはご本家さんに会っていたのだが、当日は体調を崩されたらしく夕飯はパスってことで、このportoの夜にご一緒する約束をしていた。本来ならば、ゲーム前に連絡をとりあうべきだったが、オイラたちの時間がなかったことに加えて公衆電話が見つからず、結局連絡がとれたのは22:30頃だった。またできればドウロ川畔のイキなレストランでも行きたかったが、タクシーの運ちゃんに聞くと大混雑とのことで、サン・ベント駅そばのレストランにやっと入れたのが24:00をまわっていた。

 実際にレストランを見つけたのは23:00頃だったのだが、その時点では満席で誰も席を立たない。それも相当料理が運ばれてくるのが遅いようだった。オイラ達は、明日は12:00頃にホテルを出れば間に合うのでまだよかったが、Lisbon経由で帰るえだっちは8:00のバスに乗らなくてはならない。そんなわけでえだっちは先に帰り、オイラたちが席についたのが24:00。一体いつになったら料理が出てくるか不安だったが、ここで活躍したのが、またportoのTシャツを着たトモコさん。ウエイターがメニューを運んでくる時に、早速気づき「Oh!porto」と好意的。さくさくっとオーダーして、「早くもってきてね。これバイーアのサインよ。」と言ったら、厨房から仲間を連れてきて「バイーアだってよ。」と皆なで見ている。で、納得したのか、その後のシゴトの早いこと、早いこと。肉も魚もご本家の話も面白く充実した晩餐になった。(尤も、翌日ご本家はまた体調を崩されたようだが・・・。ごめんちゃいね。)

 最後までねばって、たらふく飲んで、レストランの連中と「ポルト!カンピオーネ!!」と合唱してお開き。疲れてはいたが、酒が入るとマヒしてしまう悪い癖が今日も出て、オイラは最後までノリノリだった。(帰りのタクシーの中でも、広場のデンマーク人やチェコ人にむかって「ポルト、カンピオーネ」を連呼していた、らしい・・・)

 そして楽しかったeuro珍道中も終わり、明日は遂に帰国だ。

 

   

  indexへ  次へ  

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送