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 7月××日 日本にて
 
Obrigado! portugal
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇心に残ること

 自分がポルトガルの勝利を実際に観た"Estadio da Luz"でのギリシャの歓喜を早朝TVで観ながら、僕は思い出に浸っていた。それは至福の時だった。あの熱い太陽、熱戦、うまい料理、多くのハプニング、今思い出してもつい微笑んでしまう出来事がたくさんあった。

 しかし、今ひとつだけ「あの場所にあの場面に帰れる」としたら、僕はポルトガルvsイングランドのルススタジアムでも、深夜のファロでもなく、リスボンの場末レストランで苦虫オヤジと話した場面だ。考えてみれば、最高の思い出(場面)は、98年では「ネクストタイムジャポン」とクロアチアサポになぐさめられた時、02年は決勝戦後朝まで飲んだ後の始発の桜木町の駅等、ある意味サッカーには直接関係ない場面が多い。

 僕たちにとってのサッカーって何なのだろう。試合だけならTVでも観戦できる。もちろんスタジアムに行けば、全体を俯瞰できるというメリットはあるが、スタジアムの楽しさってそれだけ何だろうか?僕は違うと思う。スタジアムに行くってことは、ウチを出てからウチに帰ってくるまでの全てがサッカーなんだ。ウチを出た時にゲームに期待する高揚感、ゲーム後ウチに帰ってくるまでの様々な出来事、観戦以外にもそんな多数の楽しみがある。もちろんその頂点はスタジアム内でのゲームではあるが、それ自体は僕ら自身の手では何も変えられないもの(だからこそスリル満点なのだが)であるのに対し、ゲーム前後の出来事は自分たちの手で楽しくもつまらなくも変えられる。そんなウチを出てから、帰るまでの道筋に、より感銘を感じるのが、海外観戦、もしくは大きな大会なのだと思うのだ。

 僕は前書きにも書いたように、マチと、ヒトと、サポーターと、現場でしかわからない空気やにおいを貪欲に吸って、交わって、話して、飲んできた。そのサッカーという共通のスポーツを共有した素晴らしい現象こそが、僕の思い出であり、財産なんだと思うのである。


◇ユニに関して

 実は今までずっーと悩んでいたことにポルトガルで僕はひとつの答えを出すことができた。それは僕らが着用するユニに関してである。以前、僕は日本人がファッションで他国のユニを着ることに違和感を感じていなかった。最初に感じたのは98年のフランス。あの時、パリを他国のユニで闊歩しているのは日本人だけだったと思う。そしてその奇異具合を始めて文章で読み同じ考えの人がいるなと思ったのが、宇都宮徹壱氏のサポーター新世紀だったと記憶している。
 
 その違和感の頂点は02年の大分での出来事だった。日本はW杯一色でマチにはベッカムやトッティが何百人もあふれていた時、イタリアvsメキシコ戦前にビッグアイ傍のカフェでメキシコ人のマガニャ夫妻に「なんで日本人はイタリアのユニフォームばかり着ているの?」と言われ、答えに窮したのだった。

 僕は誰が何のユニを着ようと自由だと思う。しかし、ユニはそのチーム(国代表戦ならばナショナリズム、クラブ戦ならばそのアイデンティティ)の象徴であるのも事実であり、対戦と関係のない第3者がどちらかのユニを着用するということは、それなりの理由がない限り、もう片方のチームへのリスペクトを排除したものではないか。それを「ファッション」レベルで何の考えもなしに着用してしまうことは、自分自身及び自国の浅はかな神経を宣伝しているようなものではないだろうか。(ここいらはこのblogでおぢさんがまとめてくださっている。)

 しかし、「ファッション」は論外としても、スタジアムに行ったらいくら他国同士のゲームといえども自分も参戦したい。失礼でないのは普通の格好だろうが、それではスタジアム周辺での交流ツールにならないし、何よりも自分がお祭りに参加している気分になれない。ではどうすればいいのか?

 僕がポルトガルで出した答えは以下。まず日本が参戦している大会ならば、何があっても「青」。それ以外はなし。(02年は実際そうした)日本が参戦していない大会では、ホームの色。但し、ホームとは、今回に関して言えば、「ポルトガル」とは限らない。つまり、ジョゼアルバラーデならばスポルディング、ルスならばベンフィカ(リスボンならベンフィカという手も)、そしてドラゴンだったらポルトという地元チームの色(レプリカ)というのは良い手だったと思う。その理由は、まず対戦国への失礼にならないこと、そして何より地元なんで地元からの受けがよく、交流のきっかけにもなること、である。

 さて06年、ここは日本が必ず出場するから「青」で悩む必要はない。で、08年。ラピド・ウィーングラスホッパーとかのユニを探さなくちゃいかんのかね?ちょっと難儀だね。 


◇本当に最後に

 同行いただいたみなさま、ありがとうございました。
 
 なおちゃん、あんなに海外で頼もしい(体型ではない、行動ね)とは思いませんでした。たくましい、もとい頼もしい妹を持って、お兄ちゃんは幸せです。その分、いつもの海外旅行でのスリルとサスペンスはなかったですが、ちゃんとFaroで清算できたんでOKでしょう。それとビジネスクラス、ありがとでした。

 Tちゃん、切符の事前手配とかありがとね。ドイツでは勉強頑張ってください。

 えだっち、スタジアムでは一緒の席じゃなくて残念でした。買い物は充分満喫できましたか?

 もしも、ですが、Faroの夜に、いつものように僕ら夫婦だけだったら、どーなっていたのか?考えるだけでも寒気がしてきます。その意味でも、また旅の良きパートナーとして、みなさん、本当にありがとね。

 それと、素晴らしいホテルをとっていただいたS氏、決勝をデコーダーをOnにせず撮り損なったのに、僕のオーダーしたQFはきっちりDVD録画していただいたKTW氏、また滞Lisbon中Blogでいろいろ励まして?いただいた皆様、ありがとうございました。

 最後に、トモコさん。またお金使ってしまったね。でも楽しかったから、アテネも行こうか(笑)。

んで、Obrigado! portugal  Ate logo!

おしまい

 

   

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