○Renato Curiの感激
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Romaサイドに旗がたつ! |
Romaサイドで一斉に旗がたった。
大合唱が始まる。"La La La Hidetoshi Nakata
Nakata Nakata !"ものすごい音量で、Nakataの声援である。NakataはRomaで認められているのだな。少しうれしかった。
と思った瞬間、逆サイド(つまりPerugia側)から、Romaの2倍の声が返される。"Hidetoshi
Hidetoshi La La Nakata Hidetoshi !"。
なんとPerugiaサイドからNakataの声援である。これで終わらない。
そのPerugiaの声に刺激を受けたか、またRomaがNakataの声援。さらに負けるかとPerugiaがNakataの声援。
こんな、こんなことがあるのだろうか。一人のジョカトーレが両方のサポから声援を受ける。しかもホームの理論が明確なイタリアで。
僕は背筋がゾクゾクした。頭の後ろが熱くなり、そして自然に涙がこぼれていた。
サッカー辺境の地ニッポンから遂1年前に本場へ来た青年に、これだけ熱い声援をくれるのか。それだけ認めてくれているのか。しかもPerugiaからもRomaからも・・・。
言葉にならなかった僕は、さっき買ったばかりのマフラーを2枚重ねて振り回した。"Grazie
Perugia. Grazie Roma. Grazie Nakata."。
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両サイドからNakataの応援が・・・ |
しかし感激はこれで終わらなかった。
選手が入場する、RomaサポがまたNakataに声援を送る。Nakataが手を振って応える、ほどなくNakataがPerugiaサポへ向かって走っていく。Perugia側スタンドの前で、今迄の御礼だろうか。手を振って挨拶する。スタジオは割れんばかりの拍手の嵐。PerugiaもRomaもない、観客全員が大拍手をする。スタジオが一体となる。それは筆舌に尽くし難い素晴らしい光景であった。僕はこの日をこの時の感激を一生忘れない。
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NakataがPerugiaサイドに挨拶へ |
○ゲーム開始
・開始直後、Perugia側の応援幕に気づく。
「Tottiはオカマ野郎(実際はもっと汚い言葉)Nakataはエンペラー」
Perugiaサポの愛の表現だろう。
・Tottiの退場後Nakataが点をとる
驚いたことにPerugiaファンまでstanding
ovation。こんな良いものを観た僕はホント幸せものだ。
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Nakataとラパイッチ |
・後半Nakataが退く
ロッカーへ帰る時Perugiaサポの前を通るがPerugiaサイドから大拍手。何回も書いたがまた書く。Nakataは本当にPerugiaに愛されている。
・Capelloの失敗
Oliveに1点返された後、CapelloはNakataに替えてTommasiを出す。狙いは1人少ないためボランチ専門のTommasiで守備を厚くすることである。もう一人のボランチDi
Francescoは消耗し始めていたのも事実。
しかしこれが大失敗となる。Nakataが抜け1.5列目がいなくなる。いきおいFWとDF間にポッカリ穴があき、その部分をPerugiaに自由にやられる。
何故、MontellaかDelvecchioを下げ1トップとしなかったか。何故、ボランチもできる(とCapelloが考えている)Nakataを残し前線の守備をやらせなかったか。大きな疑問が残る。
・Capello退席処分
Nakataと同じ道を歩いたが、Perugiaサポから嵐のようにモノが投げつけられる。Nakataを替えたからだよ。ザマーみろ!!少しいい気持ちになる。
○ゲーム後の感想
こんな素晴らしいゲームを観られた僕は幸せものだ。その一言。
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PERUGIAvsROMAチケット 席番号は裏に貼りつけてある |
(註:今回のメインディシュ「レナトクーリの感激」でしたが、自分の文章力のなさを切実に感じます。だって、僕の脳裏に残っている映像、音はこんなものではないのですから・・・。うまく伝えられなくて残念です。でも本場、現場をそのまま伝えようとするのは無理ですよね。あ〜、イタリアいぎだ〜い。)
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