3度目越後は・・・(01年コンフェデ観戦記)2
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ゲーム(日本代表vsカナダ)

18.30 チラシ配布を終了し、Wゲートからスタジアムに入る。驚いたことに、ボランティアの人達が大きな声で「いらっしゃいませ」と言っている。オイラ、ゲーム観戦時にこのコールを聞いたのは多分始めてだと思う。とても気持ち良いもんだ。ますます新潟が大好きになってしまった。

スタジアム内に入る。席はカテ1ではあるが、ゴールラインよりゴール裏側の1F、普通のAマッチだったらSA席くらいかな。でもスタジアムの構造が素晴らしいためとても見やすい。
ところで、日本のスタジアムって何で前の席の方が重用されるのだろう。国立では聖火台下自由席を勝手に指定席としている僕にとっては、2F席のほうがまちがいなく見やすい。ここ、ビッグスワンの最高の席は、バック2Fセンターライン付近最前列、だと思うけどな。

FIFAテーマ、そして君が代、あれ?歌手がいない、インストルメンタルだ。そうか、FIFAの主催大会だから、北島三郎とかが唄ってはいけないのかな?W杯もそうだったもんな、なんてつまんないことを考えているうちにいよいよゲーム開始である。

開始から日本の球回しが鋭くペースはこっちのもの。西澤の中央突破から、森島の鋭い突破からのいずれもGKとの1対1をはずす、惜しい。しかし、敵もさるもの。11番が左から崩し始める。上村がついているのだが、再三スピードで左をえぐられピンチになる。「あれじゃあ、セルジオみたいですよぉー。上村替えましょうよぉ」隣で観ているA根がデカイ声で言う。アホ!ここは新潟じゃ。たしかにその通りだが、「セルジオみたい」なんて言うな、アホ!!
0−0、危ない場面もあったが、全般的にペースは日本、こんな感じで前半を終了した。

後半、今度は日本が僕の目の前のゴールに攻める番だ。そして…、
ゴール前FKにヒデと小野が準備する。キック直前、小野がボールに触れる。「あっ、小野が蹴る。」場内はヒデコールだったが、僕がそのコトバを言った瞬間、小野の蹴ったボールはDFのカベ頭上を越え、ゴール方向へ向かう。ボールはゴールラインを超える、頼むネットを揺らしてくれ…、僕は祈る。というのも僕の位置からは蹴ったボールが枠内なのか外なのか判別できないのだ、判別はボールがネットを揺らすか、空しくゴール裏に飛んでいくか、だけである。そしてボールは、ネット上部に包まれ、まるで止まったかのようにゴール内に落ちた。
「ワォーーーーーーーー」言葉にならない言葉がビッグスワンを包んだ。こうして、コンフェデの代表躍進が、そして小野の復活が始まったのである。

日本は止まらない、ゴンの粘りのセンタリング、森島のスキルフルなボレー折り返し、そして西澤のダイブ!2点目。
とどめに森島の落ち着いたシュート!3てぇーん。日本代表の快勝であった。すげぇー、気持ち良かった。

大雨・90分・暴発寸前

快勝の余韻を充分満喫し、僕らは21.50頃スタジアムを後にした。「ありがとうございました。」来た時と同様ボランティアの皆さんの明るい声にさらに気持ちを良くして、バス乗り場へ向かった。
ところが、である。
 まず、バス乗り場らしき場所はあるが、どこがバス停だかはっきりしない。係員も1人もいない。しかたないので、適当な場所(人ごみ)でバスを待つ。バスが来たが、前方に多くの人がいるためもちろん乗車できない。やや順番が前の方になり(というより僕らの後ろに人が増えたというほうが正解か?)また次のバスを待つ。150台位走っているはずのシャトルバスが10分、15分待っても来ない。そのうち雨が大雨に変わる。係員はあいかわらずいない。バスが来るのか来ないのかもわからない。こんな時間が1時間続く。僕はレインスーツを着ていたから、まだ良かったけれど周囲にはTシャツ1枚でビショビショになっている人も多数いる。

やっとバスが来た。しかし、バスは適当なところに停車し、適当に乗車させ走り去る。驚いた、バス停なんてあったもんじゃない、「たまたま」バスが留った場所付近にいた人が乗れる構図となっている。当然、バス乗車口は押し合いへし合いになる、危ない、これでケガ人がでないほうがおかしい。一体、運営の人間は何をしているのだろう。今迄、いろんなスタジアムからシャトルバスに乗ったことはあるが、係員がいないケースは始めてである。4万人が一挙に掃出されるスタジアムの帰路、しかも大雨、この状態で管理者がゼロの無責任さ、彼らは本当に来年のW杯の主催者なのか。僕は怒りを通り越して、1人でヘラヘラ笑っていた…。

23.00頃、なんとかバスに乗車。そしてまた驚いた。交通規制していると言っていた道路が片方向しかしていない。つまり駅からスタジアムまでの道は一般車が通行可能となっていて、渋滞している。バスはその渋滞にはまり帰って来れない状態。これじゃあ、僕らがバスを待つのは当たり前。この計画性のなさ、にさらに唖然、呆然であった。

日本代表サポーター特別セール

とはいえ、なんとか新潟駅までたどり着いた僕らは、メシを食う場所を探した。なんたって、肴と酒の街だもんねぇ。
M本とウチの奥さんを待たせ、A根と2人で居酒屋を探しに歩き始めた。新潟万代口の盛り場に差掛った時、「いらっしゃいませ、いらっしゃいませ」、ピンサロのボーイが呼び込みをやっている。無視して通りすぎようとした、その時、「いらっしゃいませ〜、本日、日本代表サポーターのみなさま、特別割り引きセール実施中です。いらっしゃいませ〜」
ナイス呼び込みだね、思わず立ち止まってしまった。女性2人を待たせていなかったら、A根と2人でいっちゃったね、きっと。
で、新潟はどこでも新潟、安くてうまくて新鮮な肴と酒にご満悦して、ついでにbarOWLまでいっちゃって、夜中の3.00頃、あのバスのムカツキのことなんかすっかり忘れてご就寝でした。
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