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2000年9月5日 日本五輪代表vsモロッコ五輪代表 国立競技場
■全体の印象

ワン・ボランチは危ない!相手が攻めている(ボール保持している)時は、逆サイドのWBがDFラインに並び4バックのような形になっているのでまだ安心だが、問題は自陣で相手ボールを奪い、これから攻撃に出ようという瞬間だ。

両WBは受け手をイメージしてダッシュして敵陣へ向う、両指令塔も体重は敵陣方向にかかる。この瞬間、ボール所持のDFはロングボールでくさびを入れる以外には、同じDFの2人もしくは稲本しか出し場所がなくなる。ここを狙われてボールを奪回されると、ボールより味方陣内の「守り手」は3DFしかいなくなる。

この「怖さ」が身についているため、必然3DFも稲本も上がりを抑えるようになる。おのずからプレスがきかなくなり、この4人(もしくは3人)と前線の間に大きなスペースができる。スペースをうめようとDFがよると、サイドがゴールラインまでガラ空きである。これが恐い。

松田が2〜3度、ドリブルで上がり中盤でカットされ大ピンチとなった。が、僕はこれを攻めない。
この姿勢(戦術)がなければ、相手にさらに押し込まれた結果となっているのは自明の理だからである。

■何故ワン・ボランチか?

アトランタで、前園や中田が「もっと攻撃的なシステムを」と主張し、西野監督と衝突したと聞いた。
トルシエはここでワンボランチをテストすることで、「攻撃的」リスクを事前に選手に体験させたのではなかろうか?素人目でみても、今の日本が身体能力の高い南ア、スピードのあるスロバキアに対し、ワンボランチで凌ぎきれるとは思わない。

当然トルシエはそれがわかっている。また前半ならば、例えサイドをフリーで抜かれても、まだWBのカヴァー(戻る走力)も充分なわけで、後半に挽回できる可能性は充分にある、だから最終戦の前半で、ワンボランチは危ないことを選手に知らしめた、としたらトルシエはすごい監督である。

■3バック コロコロ変わる

この2ゲームでトルシエは3バックに5人を起用し5種類のシステムを行っている。ちなみに中田浩、中澤、松田は左・右・中央に各々固定での起用、森岡は右と中央、宮本は中央と左である。
本来ならば、DFは最初に固定し、連携を図るポジションであろう。なのに未だにこの「コロコロ」は一体何を示すのか?

僕はトルシエの「18人いや22人がメンバーである。この22人で戦うのだ。」という言葉にヒントを見出す。この言葉の意味は、レギュラーもサブも…という本来の日本の解釈とは異なり、純粋に言葉通りの意味ではないだろうか。

「1試合ずつこれが最後という気持ちで思い切りやってこい。いくらイエローをもらっても、おまえ以上の選手が後に控えている。だから心配するな。小さいプレーはするな。」
こんなことをトルシエは選手に言っているのではないだろうか。たしかにモロッコ戦の日本DFは今迄で1番汚かった(笑)ような気がする。

■本番メンバー予想

GK楢崎は問題なし、DFはモロッコ戦スタメン中田浩・松田・森岡で行くと思う。MFはボランチに稲本・明神、左に俊輔、右に三浦淳、中に中田、FWは高原・柳沢。オーソドックスではあるが、これが結局ベストではないだろうか。
但しトルシエは先行した場合、された場合、残り時間等で様々なオプションを用意している。このオプションこそが、日本五輪代表の強みであり、トルシエ就任以降常にマスコミが批判してきた内容である。今の代表をみて、三浦淳が右、俊輔が左(サイド)に異議を唱える者がいるだろうか?トルシエが「日本のマスコミはフットボールを知らない」と言っていた言葉を、マスコミは心から反省して欲しい。

■トルシエ・ニッポン

ゲーム終了後、スタンドの観客に向いトルシエが「五輪で最大のパフォーマンスを披露する。」と、その決意を述べた時、スタンドから大きな大きな「トルシエ・ニッポン」コールが挙がった。
考えてみれば、
世界大会に旅立つ時、ここまで観客に期待された監督が今迄1人でもいたであろうか。
これがトルシエに対するファンの評価なのである。この事実は誰にも曲げられない。

 でも、僕はコールしなかった。そのコールはもう少しとっておく。キャンベラのブルーススタジアムで2連勝し、トーナメント進出した時のために…。

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