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98年暮、フリューゲルス問題から事を発し、各マスコミは日本サッカーの危機と書き上げた。しかし、その文章の全て(といって過言でない)は、経済不況、経営者批判等の繰り返しであり、何の提言もなされていなかった。
確かに不況である、文化に出す金はない、しかし金はなくとも頭と体をフル回転させれば日本サッカーの未来は充分明るい、いや明るくできる、そしてそれを成し遂げるのは、経営者でなく、サッカーを愛すべき我々だ!
 99年1月初頭、そんな気持ちで私はこの文章を書き上げた。
日本サッカーのシステム改善案 99.1.9
 日本サッカーを危機から救うにはどうすれば良いか。
結論は単純明解である。観客がたくさん入って、Jリーグ経営会社が黒字になれば良い。が、ここに誰でもわかるロジックの矛盾が存在する。客はゲームが面白くなければ、もしくは対象チームが強くなければスタジアムに足を運ばない。またチームを強く、ゲームを面白くするためには、金がかかる。
 また逆に、黒字を前提に事を運ぶと、弱く、つまらなくなり、客足は遠のく。まるで、シュミレーションサッカーゲームの世界であるが、実はこれが現実だ。そして現実はリセットがきかない、やり直しができない。
 ではどうすれば良いか、マスコミは経営会社の放漫経営ばかりをせめるが、それはそれで頑張ってもらうとして、金じゃなく頭と体を使って改善はできないだろうか。
  以上をふまえ、日本サッカーのシステムの改善を提案したい。

提案1 リーグ戦の面白さは、引き分けにある。

  リーグ戦の面白さは、長いシーズンの中、好不調の波をのりきってひとつずつの勝ち点を積み重ね、最後にたった1チームが笑う、その戦略性であろう。ただし、結果として1チームが独走しては終盤は面白くない。つまり、ダンゴ状態で最終節をむかえるのが理想だ。
  しかし、今のJリーグは必ず勝ちか負けしかない。引き分けがない。そのため、弱いチームも勝ちにいく。と、大部分は強いチームが勝つ。あたりまえだがここが肝心、もし弱いチームが引き分け狙いにきたらどうだろう、先のシステムで強いチームに勝つ可能性よりは、引き分ける確率のほうがまちがいなく、高くなるだろう。
 ということは、強いチームが勝ち点を落とす可能性が高くなる、従って引き分け導入により、現状よりはダンゴ状態になる確率が高くなるという結果となる。

 そもそも、引き分けのないリーグ戦を実施している国があるだろうか。また、先行事例が1番というわけではないが、Vゴール方式採用によって、日本サッカーが飛躍的向上を果たしたのだろうか、観客が増加したのだろうか。

 前者に関しては、ある人はジョホールバルをイメージするかも知れない。しかし、引き分けの重要性を本当に体で理解していたら、国立の韓国戦はどうだったろうか、リーグ戦を本当に理解していたら、韓国に敗れた後あんなに戸惑ったろうか。
 後者は何をか言わんや、減少しているからピンチなのである。つまり、Vゴールは日本選手から本来のリーグ戦の体験を奪い、観客の支持も得なかった、ついでにただ選手を疲れさせ、監督から90分のゲームプランニングを奪った、本当に無用の長物である。

 そしてもし思惑とおり接戦となれば、野球の日本シリーズのようなサッカーの世界では稀有なチャンピオンズカップも廃止できるのである。

 さて、Jリーグは来期から引き分けを導入する。が、延長は残る、もちろんVゴールも残るそうだ。聞けばアンケートによるVゴール方式の支持率が高いからだそうだ。一体どんなマーケティングを行っているのか、もちろんたった1試合で考えれば、Vゴール方式はスリルがあり面白いかも知れない。しかし、1年を通じてリーグ戦を考えたらどうだろうか、せっかくのリーグ戦ならではの興味を失うのは必然である。

提案2 カップ戦(天皇杯)にもっと権威を

  天皇杯はイングランドで言えば、FAカップである。またJFL開始以前から日本に存在した歴史あるトーナメント戦である。もうひとつ、前述のVゴールの話ではないが、トーナメントの面白さは一発勝負、特にサッカーの場合強いものが勝つとは限らない、そのスリルが醍醐味である。権威のある、歴史のある大会で、かつ一発勝負の醍醐味、観戦初心者にはたまらない設定である。が、客は入らない。何故なんだろうか。

 ひとつは開催時期の問題である。欧州は3月から5月にかけて、3大カップが佳境を迎え、いやがうえにも盛り上がる。それにひきかえ天皇杯は、リーグ戦が終わり、師走の忙しい時期にバタバタ日程をこなしているようにしか見えない。1月1日の決勝は良いが、それ以前の日程を何とかできないものだろうか。

 ふたつめは、H&Aの問題、つまり一発勝負にこだわるがため、開催地は中立地となる。(実際それさえも守られないケースがあるが。)そのため、ホームのサポーターの足が遠くなるというデメリットが発生する。

 3つめは時期問題とリンクするが、選手の契約更改の時期と天皇杯開催時期の重複である。来年更改しないことが決まっている選手が、モチベーションを保てるわけがない、いくら頑張れと言ってもこれはかわいそうすぎやしないか。

 以上3つの問題を解決するシステムを提案する。

 天皇杯全国大会参加チームは64、J1、J2 26チームはすべてシードされ、残りの38チームは地域予選勝ちぬきチームとする。但し、Jチームは全国大会での順位シードは廃止し、J1、J2のブロック枠を決めるだけで、後は抽選とする。
 大会は1回戦から3回戦を10月に1発勝負で行い、ベスト8を決定する。1/4,1/2ファイナルは各々11月、12月にH&Aで行う。そして決勝は従来とおりとする。

 この方式により、早めにJ1の1位と2位の対戦が組まれたり、強いチームとあたらずに1/4ファイナリストになったりと、トーナメント戦ならではの、運、不運が存在する。また、ベスト8以降はまちがいなく自分のホームでゲームができ、地元サポーターに不便をかけなくてすむ。問題は地域予選の日程だが、各地区のサッカー協会が協力すれば、さほどタイトな日程となることもないだろう。
 ただこれだけでは、契約更改とモチベーションの問題は解決されない。が、その時期にあたるのは、セミファイナル以降である。契約更改問題を先送りする気はないが、(別項で提案)今のバタバタ日程よりはよほどましであろう。

提案3 アジア版UEFAカップを開催する

 リーグ戦でいつも問題になるのは、終盤の中位チーム同士、つまり優勝の目はなし、といって2部(あるいはJFL)に落ちることもない、目標のないチーム同士の対戦である。
 先日のフロンターレVSアビスパを始めとする順位決定戦は、久々にサッカーの原点とも言えるスリリングなゲームだった。失礼を承知で言うと、決してうまくはない、しかし魂のこもった戦いであり、それがおそらく全ての観客の心に響いた。
 もしあのゲームが初めてのサッカー観戦だったという人がいたら、その人たちはきっとまたスタジアムに足を運ぶだろう。その確率は、トヨタカップが初体験の人より高い、と勝手に思っている、それほど素晴らしいゲームだった。

 この感動を上記中位チームの戦いに付加するには、順位に名誉と金銭を与えるしかない。それには、UEFAカップという良い手本があるではないか。

 簡単に言おう、アジア版チャンピオンズカップ、CWCに出場しない数チームにAFCカップ(勝手に呼称する)への参加資格を与える。当然リーグ戦の順位によってシード権の有利、不利を決定する。このシステムがあれば、中位クラスのチームのモチベーションは下がらないはずである。

 が、大きな問題がある。アジア版カップ戦(チャンピオンズカップ含)は現状では、ゲームレベルが低いわけでないのに、日本では、観客動員が期待できない、よってマスコミの認知度も低く、ステイタスさえない。よって、Jクラブにとっておいしい、つまり儲かるゲームではなく、必然参加に消極的である。
 今でこそ、アジア制覇をクラブの目標とする、アントラース、ジュビロというクラブが積極的に進出しはじめたが、数年前のJチャンピオンはその出場さえも辞退した経緯がある。このジレンマを何とか解決できないだろうか。

 ひとつ、ナビスコカップを廃止したい。国内のカップ戦は天皇杯のみで良い、またカップ戦がひとつになることで、当然天皇杯の権威も増すだろう。そして、ナビスコ廃止での空白の時期にAFC関連のカップ戦を入れるのである。
 これでまず過密日程は解消でき、逆にJクラブはAFC関連のゲームに参加できないと、ホームゲームが減少、つまり収入が減少することになるので、前年の順位争いも熾烈をきわめるようになるはずだ。

 ふたつ、レベルの問題。たしかに1回戦等は5−0とかのゲームもありレベルの差を感じる。そこで、オセアニアを仲間に加えよう。彼らはアジアと同じくサッカー未開の土地であり、FIFAでも冷遇されている。この協会とまず手を組もう。できれば、北アメリカも加えれば、かなり拮抗したゲームが楽しめる、と同時に我が日本のチームが優勝する可能性もかなりある大会が開催できるだろう。

 3つ、ステイタスの件。昔から言われては消えているトヨタカップとの合体を何とか模索したい。つまり大陸対抗クラブ世界一決定戦の開催である。

 具体的に書こう。
AFCの大会は遠征予算の都合上、極地域での予選からスタートする。地域は、東、東南、南の各アジアと、旧ソ連地域、中東、オセアニア、北アメリカの7ブロックである。各々の地域で実力差があるため、前年の成績、FIFAのランキング等で、各ブロックの予選突破チーム数を決定する。以上予選リーグで16チームを選出し、4チーム、4グループのH&Aを行い、勝ち残った4チームでH&Aのトーナメントを行う。
 本来は、このシステムがリーグチャンピオン、カップウィナー、中位チームの3大会あるべきだが、あまりにも煩雑になるきらいがあるので、ある程度整理してもいいだろう。が、結果としてアジア、環太平洋レベルで3つのチャンピオンを誕生させる。
 そして最後に、3つのチャンピオンが集まって真のアジア太平洋チャンピオン決定戦を行う。

 さて、このチャンピオンシリーズを花試合にしないため、最後の提案がある。トヨタカップの拡大解釈的廃止である。ねらいは当然クラブ単位のW杯開催である。何も32チーム1ヶ所に集めて、というのではない。各大陸のチャンピオン4チームの大会を是非開催したい。
 当然欧州、南米はレベルの差を理由に反対するだろう。結構である、反対させないための手法は以下のとおりである。

 一言でいえば、ソフトボール式トーナメントである。まずアジアとアフリカが対戦、勝った方が前年の欧州VS南米の負けた方(今年で言えば南米)と対戦、そして勝った方が昨年優勝地域との対戦とする。これならば、欧州、南米は本来なら最大2試合で終わる、そして、アジア、アフリカは世界一流のチームと対戦できる、大きなメリットとなろう。

 最後に観客動員の問題であるが、W杯予選であれだけ盛り上がった国である、最後の究極の目標がアジアチャンピオンでなく、世界一である、というだけで大きく価値観が変わってくる、と思うのは私だけだろうか。
 しかも、これは国対抗でない、つまりJのチームにブラジル代表がいても全くかまわない、よってW杯制覇よりもずっと現実的なのである。我がJのクラブが予選でKリーグチャンピオンをコテンパンにぶっ倒し、遂には強豪ユベントスをくだし、世界一に、なんて夢は決して実現不可能ではないと思うし、考えるだけで熱狂してしまうがどんなもんだろうか。

提案4 年間スケジュールの変更

 さて、もし以上3つがうまくいけばJは世界へ視野をむけたことになる。が、大きな問題がここにも存在する。世界は9月〜8月、日本は4月〜3月が1年の数え方である問題である。がしかし、実はたいしたことではない、日本も9月スタートに変更すれば良いのである。
 現状のデメリットと対比して考えよう。

 Jリーグをみてて、あなたは感じないだろうか。1st&2ndステージでチーム構成が大幅に変わる不条理さを。当然Jは外国人への依存度が高い、これを悪いと言うのではなく、だったらもっと有効に使え、利用しろ、ということ。彼らは1年のスパンを9〜8月で考えている。だから、日本の1stステージが終了したころ、出入りが多くなる。去って欲しくなかった、ベンゲル、レオナルド、ジィーニョ、もそう、またスカウトしたくても3月頃は欧州がシーズンの盛りのため、必然日本へくる外国人も8月頃が多くなる。

 Jの名鑑を12月ころみると外国人がすっかり変わっているチームも珍しくない。これでは、本当にわかりにくい。どうしれば良いか、簡単である、シーズンスタートを9月にすれば解決する。

 次に気候の問題。世界は7.8月が基本的にオフである。サッカーは冬のスポーツである故当然であろう。日本がこれに習って何の問題があろう。1.2月をオフにするより、選手の健康管理にも、また「熱い」ゲームを観客にみせるためにも、ずっと良いだろう。

 新人の入団はどうか。繰り返すが、日本の1年は3月で終了するため、新人は4月入団となる。が、これが何か問題になるだろうか、スタートからベンチに入る新人が何人いるだろうか。

彼らにとっても、9月のシーズンインを目標にチームに慣れることのほうが、ベターだろう。即戦力の外国人と比較すればどちらが重要か、サルでもわかる。

 最後に契約更改の件である。ともかく今はおかしい。プロ野球にならったか、どうか知らないが、年末に来年の年俸を決めることに何の価値があるのだろう。言いたいのは、もちろん天皇杯とのリンクである。ただ天皇杯決勝は、意地でも1月1日から動かしたくない。それより、単純にシーズンが終了してから更改することに何か問題があるのか。
 もし8月とか中途半端な時期にクビになったら、次の就職が、という問題があるかもしれない。が、J全体のことを考えたら本当にちっぽけなことだろう。別にクビになった選手をないがしろにしろ、といっているのではない、それこそ頭を使えば解決できる問題であろう。

提案5 Jユースを高校選手権へ

 フリューゲルス問題を発端にして各方面で「日本サッカーの今後」は議論されている。が、それぞれの立場や事情もあり、これが正しいとはなかなか言えない。
 また彼らは腐っても経営者、担当者であり、部外者の私が軽々しく批判できる問題でもない。よって経営改善への提言をするつもりもない。ただひとつ、冒頭に戻りクラブでなく、日本サッカーのシステムとして提案できることがひとつある。

 結論から言う。高校選手権にJユースの参加を認めるべきである。

 今の時期、各クラブから移籍(実質はクビ)のリストが専門誌をにぎわすが、そのリスト上の選手名をみると私はJクラブの節操のなさに驚いてしまう。
 何がと言えば、昨年、1昨年高校卒で獲得した、要は20前後の選手の名前がズラズラと羅列されていることにである。
 プロだから当り前とかたずけるのは簡単だ。だが、スカウトした方もプロだろう、それが甘い言葉で年はのいかない少年を騙し、ろくな指導もせずに、1.2年でポイはないだろう。今手元に96年のJリーグ名鑑がある。羅列してみよう。
 JEF森崎(市船橋)、レッズ中島(国見)、ガンバ山村(静学)、アビスパ藤元(清水商)等々。皆高校選手権で名を馳せた、名選手であるが、今年の名鑑にその名の掲載はない。

 だから、スカウトをきちっとしなさい、というのは簡単だ。だが、実行はほとんど不可能であろう、選手たちはプロレベルかもしれないが、まだプロとしての歴史に浅い日本でスカウトに本当のプロとして行動しなさい、というのは無理である。

 そこで冒頭の提案である。幸い、Jのユースにはそれなりの指導者がそろってきた、つまり指導の中で選手を見る目は養えてきた。証拠として、市川、稲本、平松、古くは都並、戸塚という選手もいた。ただ、Jユースはあくまでユースであり、陽のあたる場所にたてる回数は少ない。そこで、彼らに陽のあたる場所、高校選手権への参加資格を与えるのだ。

 そうすれば、国立を夢見る有望な中学生の進路の選択肢が増える。またJユースは、今より強くなる。と、Jクラブは新人の獲得比率が外部より、自分のユースの方が高くなる。必然、今まで知っている選手を獲得するので、スカウティングの失敗率が減少する、結果20歳の失業者が減るという理屈である。
これで、若き悲劇の数は減少するだろう。

 もうひとつメリットがある。ユースからあがってきた選手は、幼い頃から一環した教育を受けることになる、だから伸びる。選手の立場だけじゃない、クラブは大人の新人を1から教える必要がない、つまり即戦力として使える。そして、いずれアヤックスのようなクラブが日本に誕生することとなる。
 また、資金不足のJクラブは、ユースで育てた有望若手をビッククラブに売って、資金稼ぎをすれば良い。考えてみれば、高卒新人をJが獲得する際、育ての親の高校に一銭も資金が流れないのもへんな話である。(もっとも、今のシステムで資金が流れたら問題だが、)

 反論もあるだろう、それでは高校選手権が一部のエリートのみの大会になってしまう、いつも優勝チームが一緒である、等々。
 まず、エリートのみということはありえない。広義でいえば、全国大会に出場するような選手はみんな既にエリートといってもよいだろう。また、一般高校に門戸を閉ざすというのではない、同じ年齢のカテゴリーにおいて、高校という学校制度にとらわれず、参加させようということだ。
 つまり今以上に異色のチームが優勝をかっさらう可能性もある。よって、優勝チームが同じという心配もナンセンスである。

 もし、当案が採用され鹿島ユースが茨城代表で出場したとしよう。茨城の人は、特定の高校が出た場合と、おらが街のクラブの子供達が出た場合と、どちらに思い入れが強いだろう。
答えは誰にでも明白だ。

最後に

 今まで日本サッカーを危機から救うにはどうしたら良いか、という観点で文章を書いてきた。
日本サッカーが盛んになる、=Jの活性化は、今まで何人もの評論家が述べてきたとおりである。が、もうひとつ、これが実行できれば、まちがいなく日本代表も強くなるのである。
 ユースが力を持ち、アヤックスのようなチームが日本に誕生すればオランダ代表のようなチームができる。

 アジアおよび世界へ出ていくことで、アウェイの体験を積める。もちろん代表レベルでアウェイで戦うことも必要だろうが、代表としてとれる時間に限りがある。それにアウェイのプレッシャーレベルの話は、クラブ単位で解決すべき問題だ。
 さらにクラブ単位での遠征メリットとして、例えば、磐田がアジアで戦うと想定する。アウェイで何らかの問題が生じた時、ドゥンガが自分の経験を身をもって教えてくれる、としよう。
 代表で、井原に教えてもらうよりよっぽど有効だろう。そう、クラブでのアウェイ体験は、日本人より経験豊富な外国人にその体験を教えてもらえるチャンスなのだ。

 最後に、冒頭に述べたリーグ戦の件。我々は先のフランスW杯予選で、始めてH&Aのリーグ戦を体験した、といってもよいだろう。そして、我々サポーターばかりでなく、現場の人間までもが、リーグ戦への未熟さを露呈してしまった。

 ウズベクに勝っただけでフランスが見え、ホームで韓国に負けただけで絶望した。最後まで見据えず、目先のことで一喜一憂した。
 私は、ここにVゴール制度の罪、つまり引分け体験の未熟さを痛切に感じる。我々はもっと引分けの意味合いを肌で感じるべきだ。だからこそJリーグでそれを実践するべきなのである。

 今日本は、不況の嵐が吹いている。金はない。こんなときだからこそ、知恵を使って改善すべき点、いやできる点は改善していきたい。100年構想を常に理想の旗印として、心に持ちながら。

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