オヤジのトホホ合宿
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「さあ、ゴールを量産するゾ」
と、トキオカス夏合宿(草津)に参加させていただいた長老・高木カズです。

「まぁ、ボール蹴るのは3年ぶりだけれど、やっていけば昔のように蹴れるようになるだろう」なーんて、自分に言いきかせながら、必死にボールを追う私。う〜ん、カッコイイかも。ゴールを量産して、若いやつらをアッと言わせてやろうかな。ムフフ。

イメージは、ネルソン吉村のように柔らかいプレー。左右に的確に散らすパスワーク。私の中のイメージはバッチリ。気持ちはOK。
実際にやってみると、自分以外はすべてスローモーションのように動いている感じで、周囲の動きもよく見えています。

うん、いい感じなんですよ。し、し、しかしです・・・。

分かります? 
ボールが足元にあるのです。そこにあるのです。私がキープしているボールです。どこに蹴るか、私のコントロール下にあるのです。
イメージはある。周囲もよく見えている。なのに足が動かな〜い!!

私は43歳の大人とは言え、サッカーは子供以下。蹴れない、走れない、うまくない。そこでイメージだけで必死にプレーしようとするのですが、身体が言うことを聞いてくれませんでした。トホホです。

「痛ってぇー!!」
まず、新キャプテンのかかとをケズってしまったぁ。

「こっち、こっち!!」
ああ、今度はコーチにミスパス出してしまったぁ。

「ヒェ〜!!」
カントクの奥さんにボールを奪われたぁ。

「もどれ、もどれー!!」
MFの井上さんより、DFの私はずーと前でボ〜と立っていたぁ。

「ウッワァ〜!!」
斉藤さんを突き飛ばしてしまったぁ。

「おーい、パスだせぇ!!」
宇都宮さん、足が動かないっス。

もうヒッチャカ、メッチャカ。アハハ。

でも、私は勝手に楽しませていただきました。
みんなのプレーを見ながら「20年前はこんな感じだったかなぁ」と自分の全盛期を思い出したりしながらね。若い人たちといっしょにサッカーができるのは、結構、楽しい。

自分の凡プレー、みんなの好プレー、ひとつひとつが新しい記憶になりました。いい思い出がいっぱいになりました。

カントク、ありがとう。

若いやつらに負けないように、今度はお互いにゴールをゲットだ!!


高木カズ
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