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■誰も来ない・・・・・
　スルメ、結構寂しがりやっす。もともとこの合宿は先輩のゆーすけさんから誘われた話しでしたし、今回もゆーすけさんやテリーさんと親しいえだっちは来ると思っていました。でも、ゆーすけさんは試験でえだっちはシゴトで欠席とのこと。スルメ、いつの間にかInfinity関連でたった１人の参加となってしまいました。でも、スルメ、寂しいけど行きます！行けば、松岡じいや稲垣さんたちがきっとやさしくしてくれますから。そんなことを思っていた合宿前夜のことでした。

「オイ、ピンク以外の色のビブスを持って来い！」
な、なんと天皇ご自身からの詔をいただきました。恐れ多いスルメは直立不動で答えました。
「はい、必ず持参いたします。館山までは電車で参ります。」
その時のことです、な、なんと天皇は電車なんかで行かずに朕のクルマに同乗しろとおっしゃいました。な、なんと恐れ多い、かつ名誉なことでしょう。スルメごとき平民が天皇御用達のおクルマに同乗できるなんて。スルメは感謝と感激で天にも昇る気持ちでした。

　ところで、天皇はなんで「チン」って言うんですかね。「チン」って「珍」ですか？へぇー、「朕」なんですか。スルメ、バカなんでよくわかりませんが、勉強になりました。合宿が終わるまでは忘れないようにします。

■天皇のご家族と
　翌朝、由緒正しき東京駅八重洲口で天皇に拾っていただき、スルメは館山へ向かいました。ただ、ウインカーも出さず高速で車線変更する天皇のおごそかな運転でおクルマが館山に近くなるにつれ、天気が悪くなってきます。途中、スルメは行ったことのない「海ほたる」とかにも寄ってみたかったのですが、当然平民の分際で天皇家に意見することなんかできませんが、おクルマがそのアクアラインを通り過ぎた頃にはどしゃ降りになってしまいました。

「これじゃ、ダメね。せっかくの芝生なのに。誰よ！雨オトコは（怒）。」
おクルマの中で皇后がお怒りです。スルメ、場の雰囲気を変えようと思い、いろんなジョークを飛ばしますが、所詮平民の低俗な話し、天皇家にはなかなかうけませんでした。そうこうしているうちに、おクルマは遂に館山市に入ります。

由緒正しきおしるこを食 する高貴なお姿っす。

　するとどうでしょう。今まで降っていた雨がやみ、遂には太陽が顔を出してきました。まさに、まさに皇后は天照大神だったのかも知れません。まあ、皇后のストリップダンシングはあまり見たくないですが・・・。

■極上芝生で大活躍
　素晴らしい・・・、到着したグラウンドはまさに極上芝生！ここで２日間もボールを蹴れるスルメは本当に幸せもんです。さらに、今回は若いお嬢さんがたくさん来ています。実はスルメ、「彼女いない歴ずーっと」、なんです。華麗なプレーを披露して、惚れさせよう！スルメ、決心しましたっす。

　ピッチ上では石川コーチのいつも通りのボキャ不足コーチングが開始されます。あれ？なんか違うぞ、今日のコーチは少しだけだが凛々しいぞ、と思ったらなんと奥様がご同行されています。新婚なんだそうです。石川コーチ程度であんなきれいな奥様がもらえるなら、スルメだって頑張るゾ！と先ほどの決心を倍化させたスルメっす。

　さて様々な濃いメニューのトレーニング後、待ちに待った１１人制のゲームです。スルメ、１．５列目でボールさばきます。藍田さんから見事なセンタリングが入ります。スルメ、ヘッドでゴール！！若いお嬢さんたち、キャー・・・、スルメさーーーん、ってなイメージをしてジャンプ、が、しかしボールはアタマの端に当たり、ボールは力なくＧＫの胸に入ってしまいました。その時、わずか数秒前に「スルメ！スルー」という声が聞こえたような気がして、なんとなく後ろを振り返ると・・・、天皇が絶好のポジションでどフリーになっていたようでした。ということは、あの声は天皇・・・。

　スルメ、若いお嬢さんの「きゃー」に目がくらみ無理な体勢でヘッディングしてしまいました。しかも、どフリーは天皇・・・、あー、また失敗です。スルメの人生、失敗だらけです。でもスルメ、立ち直り早いっす。ゲーム後は早速天皇のお荷物を持たせていただき、お怒りを沈静化させるのに成功しましたっす。

ちゃんと荷物もったっす

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