激闘!チャンピオンシップ
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◆両チームに感謝
 こんなにもレベルの高い、こんなにも熱い、こんなにも素晴らしいゲームが日本でしかもJリーグで観戦できるなんて!延長を含めた約120分の時間がまたたく間に終わった。本当面白かった。ありがとう!鹿島そして磐田!!

◆スタート〜磐田は負けをおそれた〜
 3DFの位置が低い。服部、福西のボランチが前線に出てのカットより防御を念頭に置いている。故に、藤田がやや孤立、よって中山にボールが渡らない。磐田は1stレグと比較し「安全」を選択したスタートとなった。それでもボール回しは磐田が上、チームの意識が「攻撃」に転じた時、確実に1点はとれるはず。そんな予感のするスタートだった。唯一の不安は、西vsアウグストの対面対決。西に1stのような切れがみられない、そのためアウグストが同じく1stと比較して、やや攻撃的意識が強いように思われた。

◆状況一変〜本山のセンス・監督の采配〜
 後半10分、セレーゾは早くも調子の悪いビスマルクに替え本山をピッチへ。この本山が磐田優位の中盤状況を一変させる。彼の前後左右へのドリブル、パスが磐田中盤を混乱させる。服部、福西は「専守」になり、また西はアウグストにつくのか本山をマークするのかが中途半端になり攻めができなくなる。その分鹿島の攻勢が増す。苦しくなった磐田は、「底」からのロングフィードが多くなるが、秋田とファビアーノの集中は見事で中山にシゴトをさせない。

 その時、西を替えるべきだった。本山は両ボランチに任せるとしてアウグストの上りを、中田、熊谷のフィードを不正確にするためにも川口が必要だった。が、ここでも鈴木監督は動かなかった。
 そして、お互いに惜しいチャンスがあり面白く、かつ緊張感に富んだ充実の90分が終了し、延長に入る。

 前半3分、前田が彼らしい突破(する抜け)を果たし、西に決定的パスが出る。シュート!、しかし曽ケ端のファインセーブ。そして9分、イライラしていた西が自分のファールに文句を言った本山を胸で突き飛ばす。レッドだ!が、何故かモットラムは黄色のカードを手にする。その一瞬、磐田の選手に11人でできる安心が漂ったのだろうか?壁がやや不安定になり、柳沢に壁の間に入り込まれる。ヴァンズワムは心の準備ができていない。そこに小笠原のFKが・・・。

◆PK戦だけは避けたい
 延長に入った時、ぼくはPKでチャンピオンが決まるという情けなくもつまらない結果だけにはして欲しくないと願った。PK戦とは本当にどうしようもない時にしかたなく行う決着手法のはずだ。すなわちトーナメントのような一発勝負が引分けた時に最後の手段として使用する手法のはずだ。いやそれ以前に延長戦というもの自体がしかたない場合の決着手法であろう。しかし、CSはH&Aの2戦ある。何故、AWAY2倍ゴール方式がとられないのか?ルールが異なるため、このゲームを「それ以前」に鹿島の勝ちであったというつもりは全くないが、サッカーは90分、この大原則を守るようなレギュレーションであったら、このCS2連戦はさらに語り継がれる好勝負になったろうと思うと残念でならない。

◆磐田はチャンピオンではないのか?
 チャンピオンは鹿島である。現在のルールではこれが事実であり、また鹿島優勝の価値を落としめる気持ちはさらさらない。しかし、年間リーグの獲得勝ち点は磐田71、鹿島54というのも事実である。昨年の柏に続き何か割り切れないものがある。
 そもそもVゴール方式もチャンピオンリーグ方式も、ファンに指示されているので継続するのだと川淵氏は言う。一度彼にこの質問をした時、こんな答えが返ってきたのを記憶している。
「もうその話しは聞き飽きたよ。君らサッカーに詳しいファンはヨーロッパの方式が1番だと思い、かならずそう言う。でも、そんなにサッカーに詳しくない多くのファンはVゴール等を指示しているんだ。Jリーグはそういうファンも大切にしなければいけないんだ。」
 詳しくないファンを含めて多数のファンにこの方式が指示されているのが事実ならば、おっしゃるとおりである。そしてその話しが事実なのかホラなのかはぼくには確かめる術がない。よって以下は事実のみを列記する。
1.totoが来年よりVゴールを考えない方式に変わる。
これは川淵氏が言う一般大衆がVゴールを求めないひとつの回答ではないだろうか?
2.J2が延長を廃止する。
同じリーグで形式が全く異なるのは何故?さらに結果(優勝)が早く決まって今ってリーグ終盤がつまらなくなるはずのJ2は3年連続最後までハラハラドキドキであった。

以上昨年の柏、今年の磐田への割り切れない気持ち、及び上記に列記した矛盾を考慮すると、サッカーファン(詳しいとか詳しくないとかではなく)は、単純明解な回答を求めつつあるのではないだろうか。

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