■鳥栖・・・？そして松本育夫氏

　「２０，２１で九州へ行きますよ！」Ｋさんからそんなメールが飛び込んできたのは、２月の始めだった。事の発端は１月の高校選手権決勝後に設定された松本育夫氏の鳥栖監督就任壮行会から始まる。松本氏はＫさんと旧知の間柄。オイラはたまたま招待されたその壮行会において、飲んだ勢いで（いつもコレだ）鳥栖の応援に行くことを約束してしまったのだ。が、いつ行くかは約束していない。まあ今年中に行けばいいや、ってな感じで、当然Ｊリーグ２戦目、鳥栖にとっての開幕戦である３月２１日に行くなんて考えてもいなかった。

　「２０，２１で九州へ行きますよ！」だからこのメールは正直驚いた。「へっ？オイラも行くの？」というのが正直な感想であった。が、Ｋさんの強引なオファーで事はどんどん進行していく。「中洲で遊べますよ。」「魚うまいですよ。」とサッカーにはまるで関係ない、しかしオイラの心を動かすにはこれ以上ない甘い言葉から、「前日に大分ｖｓＦ東京も観戦できますよ。」という真っ当な理由、さらには「早く行かないと解任されてからでは遅いですから。」なんて言う、松本氏には大変失礼ながら、でも充分あり得る（ごめんなさい！）理由まで・・・。そしていつの間にかオイラの心は九州行きを決定していた。

■言い訳〜九州行きのモチベーション〜

　そうは言っても決して安くない九州旅行。行くための覚悟（単なる言い訳）を決めなければならない。福岡にはトモコさんの兄家族が住んでいる。そうだ！せっかくだから兄家族に会って親戚としての親交を深めよう。子供たちにもやさしくしよう。これは親戚としての義務だ！そのためにお金を使っても惜しくはない。なんて勝手に考えた。
　で、さらにどーせ行くなら徹底的に安くする！まず往復のairはマイレージ使用でただ、九州での移動手段は格安のレンタカー、宿泊はＫさん紹介の格安ホテル。そのうち、遠征メンバーも決定した。もともと参加表明をしていたＳさんに加え、一昨年の地球環境の長野予選で始めて会い、やはり松本氏の壮行会にも出席していた化膿姉妹、それにＫさんとオイラ夫婦と何故かオイラの妹。総勢７名の大遠征となった。

■福岡から大分へ〜大分ｖｓＦＣ東京〜

　オイラ夫婦はJALの0915発で一路福岡へ。飛行機では当然熟睡の予定だったが、隣席のオヤジがスッチーに文句を垂れていて起こされる。オヤジ曰く「なんでインターネット予約に特典があるんだ？」とのこと。要はじじいはネットなんて使えない、それなのにネットだけの割引特典があるってことはじじいやばばぁに対して不公平だとの理屈。アホォか、こいつは。ネット予約をすれば相手側（ＪＡＬ）がＴＥＬや窓口対応と比較して人件費が削減されることさえも理解できんのか。ネットが出来ないことなんて単純に自己のスキルの問題じゃないか。字が読めないから、と言っているのと一緒だ。アホ。こんなくだらない質問に丁寧に対応しているスッチーもかわいそうだったが、それ以前にオイラの睡眠を阻害したことにご立腹だった。

　1200前に今回ツアーメンバーが集合（みんなバラバラの飛行機だった）してレンタカーで大分へ。大分米良インターでは、大分在住のお医者さん（当然サッカーファンでＫさんのご友人）が黒のベンツでお出迎えしてくれた。で、ラッキーなことに関係者用駐車券をいだだきスタジアムのすぐそばまでクルマが入れた。

　スタジアムではこのお医者さんの、ここでは書けないようなすごいハナシを聞きながら時間を潰し、いよいよキックオフ。２週間連続で石川も茂庭も今野もいないＦＣ東京のゲーム観戦となったわけである。で、ゲームは見事な逆転で大分の勝利。どっちのファンでもないオイラにとってみれば、やっぱしHomeが勝利した方が気持ちよか、でした。

ビッグアイ	先生＆化膿姉妹＆いつもの・・・

■いか、たこ、うまずら、そして一口鮑

　ゲーム観戦後、速攻で福岡に戻る。そこにはトモコさんの兄貴（要はオイラの兄でもあるわけだ）にセッティングいただいた居酒屋で祝勝会（アテネの）が始まる。それにしても、魚がうまい。新鮮な鮑、透き通ったいか、レモンをかけるとぐにょぐにょ動くたこ、そして伊勢エビ・・・、酒もうまくて本当に満足だった。それにしても、福岡とか函館とか新潟はどうしてこんなに魚が新鮮でうまくて安いのだろう。理屈はわかるけど、こういうものを食べると東京という街は何でもありそうで何にもない所だと、つくづく感じる。東京生まれのオイラがＪチームの中でも東京のチームをサポートしないのは、そんな東京の街に愛着を感じないからかも知んないな。まあ、ＦＣ銀座とかができれば少しは思い入れが深くなるかも知んないが。