カントクの寝言  テグで見た花火part2 (2005.9.4)
  home

■そして2003/04の再現へ

 早めにスタジアムに行った理由は当然「前座」の中国vs北朝鮮を観るため。だが、前述のとおり酒の残っているオイラは観戦どころじゃなく、できるだけ涼しい所で酒じゃない水分をたくさん飲んでおとなしくしていた。そしていよいよ日本vs韓国が開始される。が、スタジアムはキックオフの時点でも70%程の入り。全般的に「日韓戦」特有の緊張感はない。そういうオイラもかなりぼぉーとした観戦だったが、それにしてもスタジアムにあのawayの雰囲気はないのだ。たしかに、あのうざいテーハミングやoh!koreaは聞こえるが、感覚的に「怖さ」を感じない。要は敵のサポートが普通の国際試合の応援程度にしか感じないのだ。

 さらに言えば、away側で日本専用の応援席を設定しなく、home側との往来も自由、然るにaway側は数でまさる韓国人と日本サポーターがいたるところで混在している。それでも「怖さ」の微塵も感じないのだ。日韓戦で70%の入り、さらにaway側サポから見て全く怖さを感じない韓国人、そのゆるさは韓国のサッカーがソウル以外では注目されておらず、さらに本来は地域密着のKリーグが数百人の観客という「あたまでっかち」の実情を証明していた。

 それでも韓国チームは強かった。away側ゴール裏からだと、イ・チョンスやキム・ドヒョンが中央突破する際に日本DFの真中がぱっくり空き、彼らとゴールの間には土肥しかいない場面が数回みられる。「縦」の距離感がわからない位置での観戦のため、その空間がとてつもなくピンチに感じる。一方、前述の通りの「ゆるい」home観客が、たいしたチャンスでもないのにボールを所持しただけで大騒ぎしているのには興ざめした。ともかく、あのやかん野郎だけにはゴールを奪われたくない、そんな気持ちでいた。 

 ということで、話は一挙に後半40分まで進む。「永井を出せ!」正直あの2年前の奇跡を再現してくれるくらいしか、良い気持ちでゲームセットをむかえる可能性はないような展開だった。が、同じ「な」で始まる中澤が再現してくれた。もう喜びは沸点、それ以上にあちらこちらでゲーム開始から騒いでいた「テーハミング」コールが一挙に静まり、スタジアムがシーーーーンとした時は、まさにエクスタシーだった。 

■4等賞の花火

 「気持ちいい!」もちろん中澤のゴールも、awayの勝利も、韓国に勝ったことも、全部全部気持ちがいい。さらに今回はこの勝利が韓国にビリを与える結果となったのだ。東アジアの4カ国対戦でビリの韓国というのは、そんなに観られる光景ではない。自国のビリという結果の空気を読まないテグの大花火を心地よくみながら、オイラたちはバスでホテルへ帰る。

 バスが発車しようとした瞬間、またしても自国敗戦の空気を読まない韓国サポが我々のガイドに対し、ユニフォームの交換をしてくれる日本人がいないかと尋ねてきた。

「そんなヒト、いませーん。」「4等賞のチームなんかと交換しませーん。」「貰ってやるだけなら、貰ってやるよ。でも、この場で焼くよ。」ひとしきり、オイラが憎まれ口を聞いていると、ガイド(もちろん韓国人)はあきれてバスを出発させた。はい、すみません、オイラココロ狭いです。

 その後はお決まりの焼肉パーティー。店に”やかん”がたくさん吊るされているのが印象的だった。きっと、あの”やかん”も今頃吊るされている気分なんだろーなぁーと思ったら、beerがさらにうまかった。

気分良く夜のマチへ 吊るされた”やかん”

 こうして我々の韓国グルメツアーは、日本の勝利と韓国の4等賞という最高のおまけまでついて無事に帰国となった。飲んだ翌日の午前5時出発と帰国後の会社行きはつらかったけど、とっても楽しい旅でした。また、韓国でいい気分味わおうっと。

次へ 前へ   home
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送