7月13日 part2
 「UAE戦」
たまには家族でパチリ

 

エキゾチックな掲示板

 

 

帰りに食ったフォー・ガー

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 ハノイ市街地から西に40分ほどクルマで行った場所にある、試合会場のMY DINH NATIONAL STADIUMは出来て5年程度のきれいなスタジアム。この日の観客は第1戦のカタール戦よりも日本からのサポーターがおそらく増加していたようで、閑散としながらもそれなりの熱気はあった。面白いのは日本サポーターがほぼカテ3、カテ4に座っているのに対し、わずか30人程度のUAEサポはカテ1貴賓席の隣に陣取っている。やはりお金持ちなんでしょうか?(とは言ってもカテ1で1200円程度なんだが。)

 その日本サポーターをウォチングするとなかなか興味深い傾向が現れた。まずアジアのほとんどの地域にいる海外駐在員の家族及びそのお仲間の人たち。彼らは常にサッカーを観ているわけではないので、実にほのぼのとした観戦をしていた。いわゆるサポーターと言われる人たちと何が異なるかと言えば、顕著なのがニッポンチャチャチャである。彼らのリズムはバレーボールのニッポンコールのように早い。一方最近のサポーターたちはゆっくりしたリズムを切る。そこでサポーターと現地の方々とのリズムがかみ合わなく、バラバラな聞こえ方になる。もっと面白かったのが、後半40分以降。現地駐在員が固まっている席周辺から聞こえたコールは、「あと1点!あと1点!」。マジっすか?それじゃ、ヤキューじゃないのですが・・・。笑った。もちろん、この表現に他意はない、皆さん日本の快勝でサッカーが面白くなったでしょ、もっと好きになってください。

 次に日本から来たサポーターたち。その中でもドーハ時代から観戦している所謂コアサポにおいてもこの試合の評価が真っ二つに分かれたのが興味深かった。

 ネガティブ派、ともかく後半のウダウダが気に入らないらしい。交替で入った、羽生、水野、今野は先発メンバーを抜く気持ちがあるのか!といたくご不満だった。が、本当にそうなの?ちなみにオイラは100%とは言えないけど、80%近くの満足度だった。強いて△20%を言えば、後半の失点であり、後半の無得点は全く気にしていないのである。

 まず前半。最初こそやや拮抗したゲームとなったが、すぐに日本がペースを確保。その後は早いパスワークで相手を翻弄し、3−0で終了。特に2点目は、まるでジダンやフィーゴがいた時のレアル・マドリーのよう。緩急をうまく使い、完全に相手を混乱させた。その前半終了までは誰も文句は言わないだろう。

 そして問題の後半。ここで考えて欲しいのはリーグ戦。まず3−0のまま、もしくは1失点し3−1となっても、日本はヴェトナムと引き分ければ彼らより上位にいくわけでカタールの結果にとらわれず、3戦目のヴェトナムのみに集中できる環境になる。もちろん引分けた場合には、カタールの結果次第で順位が1位か2位かの差はあるが、確実にヴェトナムよりは上位になる。

 さらにこの高温多湿の環境。できれば体力の消耗は避けたい。ここで機会到来、相手はレッドカードで10人となる。普通0−3で10人になればDFを削ってリスクチャレンジするものだが、UAEのDF数は替わらず完全なカウンター狙い。となれば、このままでよい日本は前半のパスワークをそのまま駆使し、ポゼッションを高めて失点リスクを軽減すればOK。この手段はパスを回しているだけで、最後のスルーパスを通さないため、観ている側にはフラストレーションが溜まるが、最大の安全策であり、しかもスキルが欠如していればできない高度な安全策。これに完全にUAEははまってしまい、結局後半の後半には完全に足が止まってしまった。すなわち日本の後半戦略はズバリ当たったということ。

 もちろん失点はいただけない。しかし、その1失点も前述のように致命的どころか、リーグ戦順位においては大きなマイナス要因も発生しない失点である。

 後半40分過ぎ、日本は攻めずにパスを徹底的に回していた。UAEは奪取したくてもできない状態が続いた。確かにそのパスがもっと攻撃的だったら、ダイナミックな攻撃に観客は沸いたろう。しかし、そんな些細なことよりも、今後を考え、リーグ戦の顛末を考え、パス回しだけに終始した日本代表のゲームプランニングにオイラは大人の匂いと力強さを感じたのだ

 

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