杜の都・牛タンの故郷〜仙台浪漫紀行2〜
戻る     HOME
6月11日

無駄なお金は使いたくない、でも自分に有効なこと、他人に迷惑をかけないことにだったら使う。これが僕のポリシーである。
例えばW杯決勝のチケットが20万円で売っていたら買わない。CLの決勝が5万円なら買わない。何故なら、ダフ屋にいい思いをさせるだけで、かつ相場価格を上げ、他人に迷惑をかけるから。

そんなわけでせっかく仙台までやってきたのだから、サッカー観戦のみで帰るのはもったいないと思った僕は昨晩作並温泉に宿泊し、露天風呂でのびの〜び、した。(この文脈、つながっているかぁ?)

作並温泉で〜す

■宮城スタジアムまでの道程

作並を9.57の列車で発ち、仙台経由利府へ11.00着、スタジアムまで1時間のウオーキング、これが当初の予定であった。
宮城スタジアムへの行き方は、概ね3種類、ひとつはマイカー、これは大渋滞になるという情報を入手していたのでボツ、ふたつめは仙台駅からのシャトルバス、これも道を走るわけだから大渋滞は変わりなし、しかも往復で2400円!この高額にあきれかえってボツ、そして最後の選択、最寄駅から歩く、これに決めた。健康にもいいしね。

そして予定通り利府駅に到着。さあ、歩くぞ!と思ったところ駅員のおっちゃんがスタジアム行きの臨時バスが出ているとアナウンスしている。「ナ、ナニ〜!」情報入手に怠りのない僕は、当然利府駅からの臨時バスが出るか否かの確認はしていた。確認したのは前々日の金曜日、その答えは臨時バスは出ない、理由は大渋滞が予想されるため多分歩く方が早いから、とのことだった。(宮城交通のおっさん談)

まあいいか、もともと歩くつもりだったし、230円のバス代ももったいないと思い僕らは歩くことに決めた。有酸素運動で体脂肪も減るしね。

歩き始めると、横断歩道の全てに警官が立って交通誘導をしている。そう言えば、昨日の宮城入りからタクシーのうんちゃん、宿のおばちゃん、牛タン屋のオヤジ、おおよそサッカーと関係ない人達と話しをしたが、皆なキリンカップのこと、今日の渋滞のこと、を知っていた。考えてみれば、たかがサッカーの試合、そのことを地元の人達のほとんどが知っている。これは東京では考えられないことである。

利府駅の混雑と行きの道の渋滞

この盛り上がりがあれば、2002年も成功するぞ、そんな感じがして少しうれしくなった。うれしかったので、普段は交通法規を守らないことをポリシーとしている僕であるが、ちゃんと黄色信号で止まった。

そんなこんなで、車の大渋滞を横目に徒歩50分、僕らはスタジアムに到着した。そして代表ユニに着替え、いよいよ戦闘モードに突入である。

■宮城スタジアム

外観の屋根は伊達政宗の兜をイメージしてデザインしたらしい。が、そんなことはどうでもいいけど、スタンドに入った第一印象は「ピッチがとおーーーい」の一言。トラックがあることもその一因だが、何と言っても傾斜が緩すぎ。前のにいちゃんのアタマで視界が遮られる位の緩い傾斜である。

ピッチが遠い、傾斜がゆる〜い

話しは変わるが、自治体等の公的団体が公共の建築物を造る際、皆に利用してもらう、という理由でどうしても他目的になる、とのこと。それはそれでわからないことはないけど、スタンドの傾斜とか、トラックとスタンド間の無駄なスペースの削除とか、工夫はできるでしょう、と思ったのは僕だけだろうか。

そもそも国体だのなんだのの大義名分は別にして、W杯を誘致するために造ったスタジアムでしょ。それなのにサッカーが見にくくてどうすんのよ。
振り返れば、この最低なアクセス。なんで仙台なんて田舎まで来て、駅から1時間歩かなくてはいかんのか。気分良く来た道程のことも含めてむかついてしまった。

それと運営もダメ。ゴミ集めしているバイトかなんかのネイチャンは、袋を持ってへらへら雑談している。帰りは流れをスムーズにするため、国立でさえゲートをフルオープンするのに、ここは入場口と同じ場所しかオープンしない。入場時と退場時の人口密度の違いもわかっていないのかな。

地元の人も言っていた。「W杯は仙台スタジアムでやればいいじゃん。」

■日本代表VSスロバキア代表

僕はよくやったと思っている。少なくともこの前の中国戦や韓国戦よりはマシだったと思う。スロバキアは強かったよ、ホント。

前半からスロバキアは5バック2ボランチに近い形で守る。ペナルティー10m手前までは自由に球を持たせてくれるが、そこから先のスペースは与えない。またカラダがでかくて、ほうり込んでのヘッドはダメ、当たりが強くて西澤の楔もうまくいかない、俊輔の芸術的FKが決まりタイスコアになった以降、この傾向はさらに強くなる。

代表はこれを打開しようとし、ポジションチェンジを試みる。しかし奥と伊東、もしくは俊輔とアツというせいぜい2人でのポジションチェンジのため、相手DFを撹乱させるにいたらない。また、DF中央の壁が厚いためか、攻撃はサイドのみ。こんな時にロングシュートとか、中央突破とか、失敗してもいいからトライしてくれる選手が欲しい、俊輔ではイマイチ役不足かな、やはりナカタが必要だな、僕はそんなふうに思った。

ただし守備は○。相手が専守防衛ということもあったが、ボランチ陣を含み安定感は数倍増したと思う。楢崎も良かった。まあ、全体的には合格点をあげてもいいのではないかな。

■宮城スタジアムからの道程

利府駅は単線である。よって混雑は必至と思い、複線の駅である岩切まで歩くこととした。
それはそうと、付近の新興団地の管理組合かなんかが、ゴミは捨てるな、違法駐車はするな、とか禁止事項ばかりを言っていた。それでいて、私たちはW杯の成功を祈りますだと。だったら、キリンカップ歓迎のたれ幕を出すとか、歩いている人に近道を教えるとか、少しでも協力しろよ、と言いたい。
そりゃあ、ゴミを云々は至極ごもっともだけど、××するな、だけじゃ、W杯は迷惑ですと言っているようなもんだよ。最低。

帰りの道は正味1時間。岩切駅に入るのに並ぶ、という前代未聞のことを経験したがとりあえず仙台には、トラブルなく18.00頃到着。なんか疲れた〜。

■W杯開催会場としての宮城スタジアム

一言落第である。今回は覚悟して行ったため、特に大きな不満はなかったが、シンプルに考えてみてなんでこんなクソ田舎でW杯をやらなければいけないのだろうと思う。せめてスタジアムが立派なら心も晴れるというところだが、前述のとおり。地元警察、JRの方の努力はありがたいけど、ハードはダメ、情報流通というソフトもダメ、加えて地元住民の高慢なタイド。

僕は2度とここには来ないと決めました。例え宮城開催のW杯チケットを入手したとしてもね。

出口は広場があって広い、これはgoodだけど・・・


 

戻る     HOME
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送