チケット問題について考える3
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■2002年W杯に関して我々ができること

高額チケットを購入しない勇気を持とう!

前項で記載したことをもう一度まとめる。
チケット代(ブラックマーケット価格)は需要と供給のバランスで決定する。つまり、チケット代が高騰するのはその価格で購入する消費者が存在するからである。逆にみんなが高い価格で購入しなければ、まちがいなくチケット代は下落するのである。

問題は各消費者のチケットに対する価値観である。先に記載した僕自身のように、各自には各自の事情があり、自ずから観戦に対する価値観は異なる。そして大半のサポーターは、おそらく「日本開催は一生に一度のこと。何があっても、いくら払っても観たい、その現場にいたい。」というのが正直な気持ちであろう。もちろん僕自身もそうである。

が、しかし、これは日本人の感覚(価値観)であり、サッカーファンのグローバルスタンダードではないことも以前述べた。我々は開催国の国民である。世界の人々を迎える立場のサポーターが常識を逸脱した行動をとって良いものだろうか。我々が日本の貨幣価値でチケット代の価値観を決定すれば、その金額は世界のほとんどの国のサポーターには手の届かない金額になることは自明の理である。せっかく日本開催のW杯を観戦しに来た各国のサポーターから観戦の機会を奪うことになるのである。

もう一度言う。W杯は世界の大会であり、世界のサポーターのための大会でもある。日本人、もしくは自己の価値観だけでチケット価格を高騰させることはやめて欲しい。これは世界のサッカーファンへの裏切り行為であると自覚して欲しい。

僕はきれいごとだけを述べるつもりはない。ブラックマーケットにチケットを流すのを阻止しようとかのお題目を言うつもりもない。(そもそも僕個人の力ではどうしようもないことだし)
僕も本大会になったら充分ダフ屋を利用するつもりでいる。ただ、常識はずれな金額でチケットを購入し、世界のサッカーファンからひんしゅくを買う、迷惑をかける、そんな行動だけは慎んで欲しい。日本サッカーファンの成長を促すためにも、是非高額購入はやめてほしいのである。

観るだけでいいのか!

少し別の視点からW杯を論じてみる。W杯が自国開催されることが、僕が生きている間に2度目がないことはほぼ確実である。そんな千載一遇の機会にただ観戦するだけで満足なのか。

僕は違う。サッカーはもちろん踊りだって何だって、「見る」より「やる」方が面白いし、思い出に残る。せっかく自国で開催される大会に参加しない手はないだろう、というのが僕の考えである。

もちろん選手として参加するわけではない。(大笑)それでは僕が参加できること、つまり僕が役立つことは一
体何か。昨冬より僕はずっとそれを考えていた。考えるだけでなく、東京都、JAWOC、横浜市、新横浜町内会等といろんな形で折衝も持った。そしていきついたところが、「サポーター村」の開設である。NPO団体日本サポーター協会の設立である。

誰でもできることは必ずあるはず。ただ単に観戦する以上に思い出になることは必然である。

■JAWOCに望むこと

最後にチケット高騰を避けるためにJAWOC、オフィシャルスポンサーにお願いしたいことを記載する。

大型オーロラビジョンを競技場のそばに設置せよ

前項で記載したように、チケット価格はゲーム開始10分前くらいからいきなり急落する。よって安価でチケットゲットしようとするには、ゲーム開始直前まで不安定な立場(観られるのか、ダメなのか)におかれることとなる。そして万が一チケットをゲットできなかった人達のための観戦場所として、オーロラビジョンを是非設置して欲しい。

安全対策云々でこれらを設置しないという案がJAWOCにあるらしいが、言語道断、ブラックマーケットをのさばらせないためにも、オーロラヴィジョンは必須アイテムなのである。

スポンサーは優先確保したチケットをサッカーファンに提供せよ

各スポンサーには優先枠がある。これを否定する気は全くない。各法人はW杯開催のために莫大な協賛金を捻出しているわけだから、このくらいの見返りがあっても当然であろうと思う。

しかし、優先枠で確保したチケットをクライアントに配布したり、自社顧客(サッカーファンか否かは不明)へのインセンティヴとすることより、本当に観戦したいサッカーファンに提供するほうが、企業イメージ戦略として正しい、と感じたことはないだろうか。

例えばA社が所持しているチケットをサポーターに提供するとする。チケット数が足りないのはわかりきっている時のこの企業の行動はまちがいなく好意的にマスコミ報道される。この戦略の方が、コアな企業顧客及びクライアントに提供するより、企業イメージアップに直結する、と考える経営者はいないであろうか。僕が経営者だったらまちがいなくこの手法を採用するのだが、いかがなものであろう。
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