ぼくたちのワールドカップ 2002
 韓国ウルサン 美しき「いい加減さ」 
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◆6月1日 ウルサン

 キンポ空港から飛行機でウルサンへ、10.00に到着し今後の予定
を練る。今からスタジアムへ行っても仕方ないのでタクシーで駅へ、そして駅のインフォで驚くべきことを発見することとなる。それは屋外大型画像とファンビレッジが韓国に存在し、かつ公式のパンフレットに掲載されていること。日本で韓国の人と話した時、日本の運営とは全然違うよ、と言われていたが、まさに!。ともかくその両方に行ってみることとする。

 ところで、この国のボランティアは実に親切である。ソウルでもここウルサンでも僕は積極的な親切さを感じた。「私達が日本語担当です。何でも聞いて下さい。」そのカタコトのニホンゴには、聞いてもらえてうれしい、楽しい、という姿勢があった。このような態度で接していただくと何故かこちらまで楽しくなってしまう。その後、ウルサンムンススタジアムでは席案内のボランティアに「アンニョハセヨ」と声をかけた後、英語で少し話しかけたら、そのボラ女性が一瞬怪訝な顔をして、その後「日本の方ですか?私日本語担当です」と言って、わざわざ席まで案内してくれた。ニホンゴを話せる、日本からの客の世話ができる、それ自体が楽しい、という感じてあった。この自分自身が積極的に楽しむ姿勢がもうひとつの開催国にあるのだろうか。僕はうれしさと同時に少しの不安を持った。

 さて、いい加減キムチの臭いにうんざり感のあった僕は、ロッテデパートのレストランでサンドウィッチのランチでもとろうかと思い、街に足をむけた。で、結局生蛸入りのチゲ鍋を食ってしまった。だって、韓国だもーん。

  その後、インフォで聞いたファンビレッジ〜ULSAN WORLD VILLAGE〜へ向かう。ここは駅とスタジアムのちょうど中間点あたりで、ロッテデパートよりタクシーで4000W程度の場所にある。イベント内容は各国(何故かネパールや東南アジア諸国が多い)の物産店や軽い食事が味わえるテント村が中心であり、外人(日本人を含む)もほとんど見かけない。広大な公園の一角にあるため、どうも地元の人々の憩いの場のようである。また、その場所メインステージは現代自動車がスポンサーとなっており、大型画像には同社のCMが流されていた。まあ、そんなもんだろうと思い、テント村を冷やかしてこの場所に戻ったら、なんとアイルランドvsカメルーンの生中継をやっているではないか!これは完全にFIFA未公認。このある種のいい加減さが客のニーズ満足の原点であり、かつ日本にはない考え方だと感心してしまった。(とは言え、韓国は地元TV局が当初の契約段階から2次放映権を所持していたという事情もあるのだが)

 ここで中継をしているってことは、本来の大型画像中継地でもやっているはず。(実はこのゲームは中継しない予定になっていた)ということで、速攻でFIFA WORLD CUP PLAZAへむかう。ここはムンススタジアムEゲート脇の噴水のある公園に設置されており、スタジアムまでは徒歩で1分の距離。要は横浜国際に対する小机競技場の場所である。案の定、中継しないはずのゲームをやっていた。そしてデンマーク人がたくさん観ていた。なんてホスピタリティのしっかりした国なのだろう。ちなみにこの場所は当然チケットレスでも入場できる。これこそが真の意味でのファンビレッジのはずなのだが・・・。

 画像観戦をそこそこにスタジアムへむかう。デンマーク人はかなりいる。”コムサ!デンマーク”と声をかけるが、”コムサ”に反応してくれない。デンマーク語で頑張れの意味のはずなのだが、発音が悪いのだろうか?面倒くさいので"Come ON!"に変更した。ところでウルグアイ人はあまり見かけない。ひとつはセレステ(水色)が目立たないのに対極して、赤でデカイデンマーク人がたーくさんいるからだろうけど、それにしても少ない。やはり南米からは遠いんだろうなぁ。

 スタジアムへ入り、前述のボランティアに案内され指定された席へ。今回のW杯で唯一のカテゴリー3(デンマーク側ゴール裏2階)なのだが、傾斜が急で非常に観やすい。これは豊田スタジアムよりも上であると感じる。
 ゲームはデンマークが劇的なゴールで勝利。(ホントはウルグアイを応援していたので少し残念)で、この日も時間がなくすぐスタジアムを後にして、シャトルバスでウルサン駅にむかう。この時もソウルで感じたのと同様、ストレスがたまるほどのヒトの渋滞はない。またバスも渋滞なく駅まで行けた。韓国は渋滞だらけ・・・、と言っていた情報はウソだったのか。いやいや、やっぱし運営の問題なんだろうなぁ・・・。

 何故か便所臭かったウルサン駅待合室でサウジがドイツにけちょんけちょんにされるのを見ながら、21.30発のムグンファ号でソウルへ帰る。ソウル到着は3.30、そのままホテルへ帰り、早朝のお迎えで仁川空港から成田へ帰国。強行日程だったけど、結構面白かった初韓国だった。そうそう帰りの飛行機ではソウル経由だったのか、たくさんのメキシコ人が乗っていた。もちろん”ビバ!メヒコ”と声をかけたよ。 

 

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